2018年3月8日木曜日

結局研究者の給料は低いのか?No.2

前回の結局研究者の給料は低いのか?の続き。

ということで、前回に引き続き、平均年収.jpという身も蓋もない名前のサイトで業界別の年収を調べてみた(※どのように統計をとっているかについてはわかりません・・)。

前回は、40代後半の北海道大学の先生が自分の給与を公開していたニュースについてだったので、40代後半で比較した。

自分は30代後半なので、今回はその年代の平均年収を見てみる。


あれ、男女を合わせた平均が載っていない・・・💦

ということで、男性平均を比べてみる。

金融業保険業が771万円でトップ、続いて情報通信業が609万円、教育学習支援業が607万円、専学術研究門・技術が4番目の595万円であった。

その後は、建設業の551万円、卸売業小売業の523万円と続いている。製造業は484万円である。

ということで、30代後半の男性で比べても、専学術研究門・技術はそれほど低くないことがわかる。

また、就職活動では、製造業とか
卸売業小売業などが一般的に有名なので人気がある。しかし、有名度と年収は必ずしも比例しないので注意が必要である。


アカデミックの研究職がそれほど低くないと述べたが、アカデミックの場合は

1. 修士号や博士号を取得することが多いため(というか必須であるため)、働き始めるのが遅い

2. 任期付きのことが多く、雇用が不安定。また、任期付きの場合はほとんどのケースで退職金がない

などの事情があるので、単純に比較はできない。また、ポスドクや非常勤講師などがどこまで統計にカウントされているかも明らかではない。ただし、不安定雇用といっても、民間だって楽ではないと思うが。

上記に加え、雇用が不安定な中でなんとか雇用を勝ち取って
いるので、「勝ち残っているのになぜこんなに年収が低いのだろう?」、「学歴に比べて、年収が低い。」などの前提上限があるため、研究者は年収が低いと感じることが多いのだと思う。

平均値だけではなく、中央値も出して欲しいと思うのだが。平均は偏っていると実態を反映していないことも多いので。平均年収.jpなので仕方ないかもしれないが笑

明日は具体的な年収額について。No.3に続く。

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