2018年3月20日火曜日

論文が書けないと思ったら・・・””研究者編””

桜も咲き始めた今年の3月。

「昨日の論文が書けないと思ったら・・・」は初めて論文を書く人向けの記事であった。
超絶偉そうだが、研究者に向けても書いてみようと思う。

ちなみに ・・不快に思う人はこれ以上読み進めないでください・・
別に読まなくても人生に影響はありません。



●●その1:実績がある人が、"論文が書けない"と思ったら・・・●●




休みましょう。以上。



研究者もそうだし、営業の仕事なんかでも言われるけれど、加点方式の仕事は終わりがない。1本論文がでても「さらにもう1本論文を書こう 」、「次はもっと良いジャーナルに・・」となる。

はたから見れば、「その業績で何を悩むんだ!?」と思うような人が、悩んで心身を崩すことがある。

ということで、実績がある人は「論文が書けない・・・」と思ったら、休むのが一番いいと思う。前の記事でも書いたが、近場でもいいので、全然知らないところに行ってみるのはお薦めです。



●●その2:"実績がない人"が、論文が書けないと思ったら・・・●●


i. 外部要因のせいにしないで論文書きましょう。
ii. データなくてもいいから論文書きましょう。 


実績がない人は、論文を書く能力がないのではなく、論文を書くことを躊躇していることが多い。書かない理由をつけてためらっていることが多い。本当に多い。

「◯◯で忙しい」、「論文を書くための知識が足りない」、「データが足りない」、「英語が苦手」などである。

忙しくない社会人なんてそもそもそんなにいない。忙し宮内時を待っていたら、きっと職を失った時だと思う。

知識についても、人間は忘れる生き物である。せっかく論文などを読んでも、論文化していかないと、得た知識をどんどん忘れる。何も残らない。なので、論文を読んだらWordなどに書いてしまうこと、すなわち論文を書き始めてしまうことをお薦めしている。

また、データはいくら集めても足らない。そして、論文化してみると、論文に必須なデータと必須ではないデータがあることに気づく。
なので、論文化をしないでいくら実験をしても、無限に条件を変えて実験をすることになる。

データがなかったら、レビューやprotocolの論文なんかを書いてしまえば良いと思う。もちろんこれらを書くことで、論文を書く能力も鍛えられるし、実績にもなる。




ということで、論文が書けないと思ったら・・・””研究者編””というブログ記事を書いてみた。

ちなみにここでいう実績のあるなしは、自分の目的に達するために十分な実績があるかどうかである。

パーマネントのポジションを得るためには、良いジャーナルに多数論文を発表する必要がある。一方、ノーベル賞だったら、流行りの分野でいくらNatureを書いても取れない。あるグラントを獲得しようとしたら、すでに獲得している人たちと比較すれば、十分な実績かどうかわかる。一方、ビジネス展開を考えているのだったら、論文だけ書いても仕方がない。

ということで、実績のあるなしは人によるので、自分で自分の状況を考えて欲しいと思っている。いずれにせよ、論文を書くのは大変だけれど、毎日一歩ずつ進めれば、(レベルの違いはあるにせよ)だれでもできるものだと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿