2018年3月9日金曜日

結局研究者の給料は低いのか?No.3

前回の続きで、研究者の給料について。

前回は自分が30代後半だったので、30代後半男性の平均年収を、平均年収.jpなるサイトで比較してみた。

金融業保険業が771万円でトップ、続いて情報通信業が609万円、教育学習支援業が607万円、専学術研究門・技術が4番目の595万円、建設業の551万円、卸売業小売業の523万円と続いている。製造業は484万円であった。

さすがに今の自分の年収は晒せないが、27歳で博士号を取得してからの自分のポジションは、月給が公開されているものが多かったので、下に紹介する。

1. 日本学術振興会特別研究員(PD)
2007年に博士号を取ってすぐなったのがこれである。通称学振PD(がくしんピーディー)と呼ばれている。若手のみが応募できて当時は35歳までしか応募できなかった。最近は少し変わって博士号取得から5年未満の人が応募できる。要するに若手の博士研究員用のポストである。任期は3年間。

博士号取得後は月給36万円だった。交通費はなしで、ただし、別に研究費が当時は110万円つく(確かこの金額だった気がするが間違っているかもしれない・・・)。研究費なのでもちろん生活費にはできない。ただし、パソコンや研究用書籍などを購入し、その分を非課税にすることができる。

デメリットとしては、国民健康保険・国民年金であることだろうか。厚生年金ではない。あと、そもそも雇用されている訳ではないらしく、日本学術振興会からの謝金という謎の形であった。もちろん退職金もない。

ただし、雇用関係にない分自由に研究できるし、出勤時間も自分の裁量である。ライフイベントをこなすには最高であった。ちょうどこの時に結婚し、引っ越して子供が生まれたので、裁量労働は本当に助かった。

月額が36万円なので(36.5だった気もするが忘れた・・)、単純計算すると年収432万円になる。繰り返すが、退職金や交通費がでないというデメリットがあるが。。20代後半にしては悪くないのではないかと思う。

次のポストは理研であるが、また長くなってしまったので・・・続きはNo.4へ。

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