2018年3月31日土曜日

【重要】レポートの書き方 No.5 〜考察・議論の書き方〜

レポートの書き方 No.5は、考察・議論の書き方である。

要旨、序論、方法と材料、結果まで書いて、最後に考察・議論である(そのあとに引用はあるが)。

考察・議論は、個人の実力差がもっとも出るところと言って良い。

こちらもそれぞれ「型」がある。

まずは結果の解釈を記載していく。サンプルが3つあって、データが3つあれば、それらを比較していくことになる。この辺は自然とできることではないかと思う。

最初に述べる多い間違いは、考察・議論に序論がいっぱい入っていることである。

例えば、私の実験では、スピルリナという藍藻を扱っているが、藍藻とは何か、スピルリナとは何かを説明するのは序論である。考察・議論ではない。

では考察は何かと言えば、得られた結果について、これまで知られている知見と比較していき、結果の位置付けを読者に説明することである。

なので、どんなに悩み苦しんでも、IQが高くても、それらの知見を調べなければ書くことはできない。このため、いっぱい調べて勉強したかそうでないかが、考察・議論を読むとすぐにわかってしまうのである。

調べないで考察・議論を書くとどうなるかというと
1. 結果の繰り返しを何度も書く
2. 感想文になる
というよくある悪い例になってしまう。

特に多いのが、「今回の実験は失敗である→次回は改善して頑張ろうと思う」というものである。

成功・失敗ではなく、他の例・先行研究と比べて同じなのか違うのかが考察である。成功・失敗は感想に近いと言っても良い。卒論や修論でも結構多い間違いなので、これをレポートのうちに覚えておくと、その後の展開がぐっと良くなると思う。




あとは最後に引用・参考文献を記載する。
注意点としては、URLだけ書かないことだろうか。発表年や著者名なども必須である。

ということで、5回に渡って記載した「レポートの書き方」でした。

実習の時に「レポートの書き方を記載しました」とは言わないかもしれない(気分で言うかもしれないけれど)。なぜかというと、自分で探してくることがもっとも大事だからである。

レポートの書き方はこれで終わりだけれど、次回は「レポートの書き方簡易版」の記事を掲載します。

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