2018年3月15日木曜日

せとかの家系図

先日高級フルーツである「せとか」を頂いた。

せとかはこんな少し大きめのみかんであり、甘みが強く、ジューシーで、酸味が少ない。皮はうすいので、手で剥くことができる。種もない。・・・という理想的な食べ物である。

ネットで調べると、1個600円という値段であった。驚き。旬の季節が短く2月から3月までが美味しい季節とのことである。

瀬戸内で作られて、この品種が持つ「良」にちなんで、せとかと名付けられたらしい。また、瀬戸内海の「せと」だけでなく、もとの育成地である長崎県口之津町から望む地名(早崎瀬戸)も由来の一つらしい。

日本の柑橘類というのはとても手が込んでいて、その進歩にはとても驚く。せとかも2001年に登録された新しいものである。
http://10-mikan.com/knowhow/mikan_no_kakeizu/

こちらのリンクを見ると、せとかは、「37号」と「マーコレット」という品種の交配から生まれたらしい。その「37号」は、「清見」と「アンコール」という品種の交配らしい。

「清見」と「ポンカン」を交配したものが最近有名な「デコポン」である。こちらはかなり全国区で有名な品種ではないだろうか。手で剥けて果肉が厚くて食べ応えがあり、酸味が少ないので、人気の品種である。

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/documents/161201_1/01.pdf
こちらのリンクでは、ゲノム配列レベルで、柑橘類の系統を明らかにした論文がプレスリリースされている。せとかは載っていないが、例えば紀州みかんがいろいろな品種の親になっていることなどが遺伝子レベルで明らかになっている。おもしろいなあ・・・

ということで、頂き物の柑橘も調べてみると、交配の歴史から遺伝子までサイエンスになる。農学部にぴったりな話題なので、とりあえてみました。

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