2021年8月2日月曜日

特許査定の連絡が来た!ユーグレナ社との特許が進む

先週は、Nさんの論文を投稿して、現在は返事待ち。リバイスで要求された実験は全てこなし、かなりいいものになった。


正直、もっといいジャーナルでも通りそうな内容になってしまったが、まあいいとしよう。


土曜日はビジネススクールの話。


他にも研究成果の知財化も進めている。要するに特許を取っている。



特許のことは、しばしばブログでも書いている。

弁理士の世界のことを誰か教えて。。


よく「特許出願中!」とか「特許取得!」とかいろんな言葉を見かけると思う。特許の流れていうと、ざっくりいうと以下の感じ。せっかくなので、いろんな特許の言葉を簡単に説明。


特許出願準備中:気合いを示しているだけ。何もしていない。


特許出願中:特許出願済みのこと?準備中の意味が含まれていないか注意。


特許出願:特許庁に書類を提出して受理された状態。特願2021-XXXXなどの番号がつく(この状態では、その技術が他の人に使われたとしても、1円ももらえない)


特許公開:特許を出願してから、1年後に内容が公開される。


特許審査請求:特許出願後、各国に特許取得のための申請をすること


特許査定:特許庁の審査により、特許の登録が認められることがわかった状態。


特許登録:特許査定の状態で、登録に必要なお金を支払うと、特許登録となる。いわゆる本物の特許取得。


上からこんな流れで特許は進んでいく時系列。最後の特許登録までは、4〜5年かかったっりする。


また、特許出願で終わることもそれなりにある。特許出願で終わっても消えるわけではなく、出願はしたけれど、特許は取らないという少しわかりにくい状態である。この状態だと、自分は特許によってお金をもらうことはできないが、他人がその技術で特許を取ることはできないので、いわばディフェンスをした状態と言える。


これらの発明の中身だが、自分の知財も特許出願の状態では中身をブログなどで公開することはできない。


さて、先週1件の特許が「特許査定」となった。上を見てもらえればわかる通り、こちらはまもなく特許登録となり、いわゆる特許取得となる。めでたいことである。。


そして、この発明はすでに特許公開になっている。なので、ブログでも書ける。内容はこちら


ユーグレナの利用法の特許。シアノバクテリアやコリネバクテリアを含める。光合成をしない生物の特許は初めてである。。


出願人は明治大学とユーグレナ社。特許出願は2017年。本当に時間がかかる。


ということで、ユーグレナ社のSさんとはずっと一緒に共同研究を続けている。息の長い研究が必要である。。いろんな案件があって、頭から湯気が出そうである。。。




こんな感じで研究室はアカデミアだけでなく、企業との接点がいっぱいあります。

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