2021年8月12日木曜日

研究予算は人件費へ。これ一択。

日本の研究力低下が嘆かれて久しい。10年以上前から言われ続けていたけれど、なんか奇跡が起きて日本人すごいみたいなことになるのではという謎の淡い期待があるらしかった。


しかし、現実は甘くない。


コロナワクチンは、欧米が開発し、やや成績は落ちるものの、中国も作っている。ロシアのもあるが、日本のものはない。そもそもmRNAワクチンという普段は超役立たないものに投資をした欧米の勝利である。


こんな状況でも、特に研究開発に力を入れようという感じにはなっていない。オリンピックにはじゃぶじゃぶ予算を注ぎ込んだのに・・。


文句を言っていても仕方がないので、やれることを1つずつ。


予算の全体の枠を増やすために、起業などの道を模索している。


また、全体の枠が同じ場合には、予算の使い道が大事である。


予算を何に使うべきかといえば、自分の中では人件費に使う一択である。


これまでの経験上、大型機械とかを個別に買っても、全然動かせずに終わることが多い。


どこかに集約して、共同利用するのが一番である(ただし、共同利用の体を取りながら全然やってくれなかったりすると最悪なのだが・・)。


そして、研究に使う試薬や消耗品などはとても高い。しかし、色々な節約方法があって、頑張れば結構節約できる。時間や労力が取られてしまうものは微妙だが、無意味に使い捨てているものもあるので、そういうものはやめたほうが良いと思う。


こうした努力をして、研究費は人件費に費やすべきだと思っている。


うちの研究室では、ポスドクやテクニカルスタッフがいるが、これはこうした方針によるもの。


大型機械は全然買っていない。ここ3、4年で買った一番高いものは、300万円台の分析機器。これまでに1000万円を越える機器は、実は一度も買ったことがない。某研究所にいて、全然扱えていないことがわかったので。


ということで、なるべく人件費に使い、それも安定的にできればと思っている。しかし、現実にはすべて単年度契約。研究予算は保証されるものではないので、年度を越えた口約束はしてはいけないことになっている。うーん、本当に悩ましい・・。



いや、動物の写真に意味はないのだが・・・


とりあえず、1つ1つ仕事をこなしていき、社会実装で研究予算を増やして、人件費につかえるように頑張ろう。



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