2021年8月21日土曜日

言ってはみたものの・・・特許が大変な理由

昨日のブログは研究室選びのことではあるけれど、要するに特許の話。


新しい方々とのミーティングをするたびに、特許の話になる。自分で偉そうなことを言っておきながら痛感しているのだが、特許出しておいてよかった・・・。1つ、2つでは話にならなかったかもしれない・・・。





前も書いたかもしれないけれど、自分の特許出願は10件。登録が7件(外国を入れると8件)。


ただし、全部が同じ分野で取っているわけではない。なので、特許が「固まっている」かというと、必ずしもそうでもない(まあ、それなりには固まっているけれど・・)。


新しい特許出願の準備もしているので、これからもどんどん追加していかなければと思った次第。


でも、時間と労力が取られて結構大変・・・


また、特許の問題の1つは、なかなかアカデミックの世界で評価されないこと。アカデミックの世界はなんと言っても論文。成果は「査読論文とそれ以外」と言っても過言ではないくらい、査読論文が重要視される。


この方式が悪いとは思わない。はっきり言って、論文以外のものは有象無象で、信憑性が怪しいものも多い。また、特許出願の場合、なぜかやっていない範囲も書類に書く。


どういう意味かと言うと、例えば藻類の昆布の技術を開発したとする。そうすると、特に実験はなくても、同じ藻類であるノリやわかめにも使えるはずであるといった内容のことを、特許出願の明細書に書く。基礎研究者としては、やってもないのになにそれという感じである(ただし、特許登録の時にはぐっと範囲を狭められる)。


なので、アカデミックの世界で査読付きの論文が最も評価されるのは、正しいことではないかと思う。


とはいえ、実用化の世界では特許。応用を目指す研究者としては、両方を進めなければいけないので、この評価の違いがなかなか大変なのである。


特許のためには、大学の知財に説明し、弁理士と相談し、何度も書類を修正し・・といろんな作業が発生する。予算も発生するので、無闇には出せない。


こうして、年1つ、2つのペースで特許出願をしてきただろうか。やっと貯まってきた感じである。


ブログに書き起こすだけでも疲れてきたので今日はこの辺で・・・






研究室に入ると、特許や企業連携と関わることもあります。。

↓ブログランキングのクリックをお願いします。。


大学教育ランキング

0 件のコメント:

コメントを投稿