2021年度も2ヶ月半を過ぎた。
今年度は何をやっているかと言われれば、これまでの研究を継続していることはもちろんのこと、社会実装への道を探っていると返答するしかない。
4月から目黒オフィスを開設したが、これはまあ入り口。本筋ではない。
本筋はやはり研究開発と、それがいかに製品・サービスにつながるかを検討することである。5月末くらいからこの活動を活発化させている。いろいろなところにどんどん飛び込まなければと思い、新しい方々との話を進めている。
どういう形になるかはまだまだわからないけれど、なんとか社会に研究成果を出していければと考えている。
それにしてもなんというか、研究開発は時間がかかる。研究開発をやっていないと、「夏までに大阪発のワクチンを!」とか言ってしまう。研究開発をやっていれば、絶対に言わない時間の感覚ではないかと思う。
一口に自分の研究成果で起業をと言っても、それなりの研究期間がなければ不可能だと思う。たまたま研究室の成果が成熟期になってきた時に自分が参画すればビジネス化までは早いかもしれないが、本当に自分の研究成果だけでやろうと思ったら、どんなに早くても数年、できれば10年以上は欲しいという感覚である(バイオの場合)。
自分も大学院が2002年なので、まもなく20年。これでもやっと社会実装を模索しているところである。
なので、やはり一人で起業をして、アカデミックではないポスドクやテクニカルスタッフのキャリアパスを作るというのは並大抵ではないと思う。
長年研究して、これからも研究をする前提で、やっと社会実装の挑戦権を得たくらいだろうか。どこまで雇用が拡大できるかは、全くの未知数である。でも、なんとかポスドクやテクスタなどの雇用を生み出して、研究の裾野を広げたいと考えている。
いずれにしても、まだまだチャレンジは続く。正直、40歳過ぎてもまったく落ち着かない。。今年度も新しいことをどんどんやっていきたいと考えている。
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