こちらはシアノバクテリアの一種であるスピルリナである。名前の通り、螺旋状の形をしているシアノバクテリアである。学名はArthrospira platensis。国立環境研から取り寄せたもので、NIES-46という株の番号が付いている。
やや細かい話をいうと、英語でSpirulinaで学名がArthrospira plantensisなのだが、Spirulina platensisというのもある。同じようにSpirulinaと呼ばれていても、ArthrospiraのものとSpirulinaのものがいるらしい。ほとんどの人にはどうでもよいことだろうが・・・
動画で動いているが、この株は運動性を持っていないので、顕微鏡のスライドグラス中の対流であると思う。
スピルリナは唯一工業生産されているシアノバクテリアであり、食品や色素であるフィコシアニンを取ることができる。1年生、2年生の学生実習でも使っている。綺麗な天然の青い色素なので、使い勝手がとても良い。
シアノバクテリアでは、モデルのSynechocystis sp. PCC 6803という単細胞性のシアノバクテリアが広く研究に使われており、うちでもメインで使っている。しかし、明治大学に赴任してから、このようなスピルリナなんかにも手を出して、幅広く研究を進めている。
0 件のコメント:
コメントを投稿