2018年6月30日土曜日

決勝トーナメント進出で考えさせられる。

日本は戦前の予想を覆し、見事に決勝トーナメント進出を決めた。決勝トーナメントに進んだ国は、南米とヨーロッパ以外は日本とメキシコである。メキシコが強いのはいうまでもないので、日本だけが例外的な番狂わせだったことがわかる。

グループリーグ第3戦目のポーランド戦では、コロンビア-セネガル戦の動向をみて、ボール回しに終始した。負けているにも関わらず、攻めないという選択肢には本当に驚いた。「やった!!決勝トーナメント進出だ!!」という気分ではないのがちょっと残念だけれど、いずれにせよ決勝トーナメント進出はめでたいものである。

やる気のない終盤に国内外から批判が上がっているようである。見ていた自分も「なんだこれ・・・」と思った。

しかし、よくよく考えてみると、この戦術に賛成な気がしてきた。

そもそも今回は、始まる前から日本代表が散々に文句を言われていた。2ヶ月前の解任、それも有力選手が自分たちが代表に加わるために、解任に協力したかのような論調が多かった。

その中でもよく目にしたのが、「日本は弱いくせに、自分たちのサッカーとか言う。」だった。「勝ち負けではなく、自分たちのサッカーとか言い出すから困る」という論評が掲載されていた。

今回の戦術は、ある意味ではそういった意見に対する強烈な意趣返しだったように思える。これで普通に戦って2点目を取られていたら、上のような批判を受けたことだろう。

そして、やはり正攻法で戦ったらやはり負ける確率が高いということを、西野監督が一番わかっているのではないかと思う。

最後にもう1つ。日本が世界から批判を浴びている!なんていうのを気にしている人も多いようだが、やっぱり日本人というのは昔から世間体を気にしすぎな気がする。特に外国人の評価に敏感すぎる気がする。

ヨーロッパの国なんて、自分たちが不利になったらスポーツのルールを変えてしまう国である。日本が勝ちっ放しだったスキーノルディックや柔道なんかにしても、自分たちに合わせてルールを変えてしまう。なので、外野の意見は気にしなくて良いのではないかと思う。

まあ、いずれにしても次回のベルギー戦に期待である。今度こそ本当の大番狂わせで湧かせて欲しい。こちらも勝手な外野の意見であるが。

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