2018年6月10日日曜日

海外のグラント審査終了。

大学教員というのは本当にいろんな種類の仕事がある。自分の場合はまだ専任講師なので、今後むしろもっと増えてくることと思う。

先週末は珍しく海外のグラント審査を行っていた。グラントとは研究費のことである。

大学や研究所から配分される毎年の予算を除き、研究費は、外部資金をとってこなければならない。これらは競争的資金とも呼ばれ、文字通り、応募して審査を経て採択の可否が決まるのである。最も有名なものは日本学術振興会の科研費で、科学技術振興機構のさきがけなんかも有名だと思う。

海外でももちろん同じシステムになっており、研究者は研究費の獲得のために日々しのぎを削っているのである。自分の研究計画を書いて応募をすることになる。

応募があるならば、誰かがそれを審査する必要がある。審査を誰がするのかといえば、それは別の研究者である。ようするに研究者は応募する方にも廻るし、審査する方にも廻るということである。

今回は珍しくカナダの研究機関からの依頼でグラントの審査を行った。もちろん中身は秘密である。応募書類を読んで審査書類に様々な項目を書き込んで送り返す。メールで全て事足りる作業である。昨日送ったので一仕事完了である。20ページくらいの申請書なので読むのも一苦労である。

去年は(一昨年だったかもしれない)、ドイツのグラント審査も行った(申請書はドイツ語ではなく英語。ドイツ語は読めない。)。そちらは2段階の審査になっていて、2回目の審査依頼が外国のスパムメールに紛れてしまっていて、長い間スルーをしてしまい、少し迷惑をかけてしまった。今回は何段階あるのか知らないが、第一段階の審査は終了であると思う。

このように研究だけでもいろんな仕事があるのだけれど、世の中にはあまり知られていない。講義をして実習をして、教授会に出て終わり・・・なんてはずはなく、数え切れないくらいいろんな仕事があるのが大学教員であると思う。

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