研究室の学生には機会があれば話しているのだが、自分が大学院生時代の話。大学を卒業したのが2002年で、そこから5年間修士課程・博士課程で大学院に通った。今から10年ちょっと前の話である(いま自分で書いていて思ったが博士取得後、11年。もっと昔の気がする・・)。
大学院生の時だけれど、週7日間研究室に行っていた。ようするに休みなんてなかった。こういう大学院生もそれなりにいるかもしれない。
結論からすると、これは完全に失敗だった。自分の失敗の経験から、学生には絶対に週1回は休むようにしている。「休むのも仕事」は、うちの研究室でよく聞くセリフの1つでもある。
一番ピークだったのが修士2年終わりから博士2年の夏だろうか。360日くらい研究室にいた。この時はどんな時かというと、初めての論文を投稿したのが、修士2年の終わりで、論文が通るまでである。この間が一番の地獄であった。
早く論文が通ってほしい気持ちばかり焦り、実験はたくさんしていたが、ミスも多かった。ちょっと考えればやらなくてよい実験を焦りからやってしまい、当然ポジティブな結果が得られない。せっかく土曜日・日曜日を削って頑張って実験したのに良い結果がでない(それどころか必要すらない実験だった)時のダメージは計り知れない。
それを取り戻そうとしてさらに研究室に行ってしまう・・・という悪循環を繰り返していた。
もちろん、そうやって頑張った期間の知見で今でも研究の種となっているものがあるので、無駄ではない。よく頑張ったとは思う。しかし、やり方は全然よくなかったと思う。
それから10年ちょっと。
子育てブログでも書いているが、子育てとの両立の時はそれとまた種類は違うは、忙しさという意味では同等かもしれない。正直、このまま働いていたら体が壊れることだろう。
ということで、今はきちんとオンとオフを考えている。そうはいっても、気がつけばPCに向かってしまう性格はなかなか取れない。無理にでも違う場所、PCのない環境に行って、オフを取りたいと考えている。正直、少し休んだところで、結果にはそれほど影響はない。
仕事の一環として、オンとオフの切り替えはとても重要だと思っている。
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