2018年6月13日水曜日

新学術領域・春季領域会議に参加 No.3

新学術領域・春季領域会議に参加 No.3である。

ところで、研究費というものは、書類を書いて申請して、採択されたら後は好き勝手に研究をすればよいというものではない

科研費であれば書類審査で終わることもあるが、人を雇用するような大型の予算になるとヒアリングと言って面接を行うなど、多段階の審査を経ることになる。

また、めでたく予算が獲得できたとしても、それはあくまではじまりであり、中間報告や最後に成果報告会などを開催する必要がある。公に発表するだけでなく、内部のメンバーで進捗を発表し合うことももちろん大事である。

新学術領域というものは日本学術振興会は配賦する科研費である。領域というだけあって、数多くの研究者が参加する超大型の研究費である。

この領域は、「新光合成:光エネルギー変換システムの再最適化」というものであり、基礎生物学研究所の皆川教授が代表を務めている。世界的にも有名な光合成の大先生である。
http://photosynthesis.nibb.ac.jp/

皆川代表を筆頭に、8つのチームがあり、それぞれ著名な先生方が代表になっている。1つのチームの中に、さらに2〜3研究室が集まりチームを構成している。

さらにさらに、公募班と言って、領域ができてから期間限定で参加するチームが10以上ある。

ということで、全部で30以上の研究室が集う、まさに領域を作って研究をする枠組みである。

私は8つのチームの1つに所属しており、大阪大学の清水教授が代表を務めている。このチームは2つの大学だけで構成されており、阪大-明大チームになっている。
http://photosynthesis.nibb.ac.jp/member.html

このような領域が立ち上がると、当然全体会議も必要である。年2回のペースで泊まり込みの会議が開催される。今回は2泊3日の会議である。

それぞれのチームからポスドクやテクスタ、学生も参加する。今回の参加者はおそらく120人は超えていた。150人まではいっていなかっただろうか。会議といってももはや小さい学会に近い規模なのである。

こういう予算の枠組みを作れる先生方なので、もちろん超一流である。そういう方々が発表しているのに、「全然成果出ませんでした」なんて言えるはずもない。。ということで、領域会議できちんと発表できるように、しっかりと研究成果を挙げて準備をして参加をするのである。

今回は自分の発表時間は短かったが、次回の会議もまた楽しみである。100人以上を前で発表することになるのだけれど、そういう緊張感も結構楽しいものなので。すごい人たちに自分の発表成果を聞いてもらえるということは、とても有意義だし、実は本当に楽しいことであることを知ってほしいなと思う。

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