「融資をする銀行員は、お金に色をつけるのが仕事である。」とは、半沢直樹で有名な池井戸潤さんの小説でよく出てくる台詞である。
融資は、ようするに銀行が企業にお金を貸すこと。この際に、お金に色をつけるとは、すなわちお金を貸すことにちゃんとした理由をつけるということである。
最近、これがあらゆる場面で通じることがわかったきた。
自分の仕事もお金を動かして、人を雇ったり、物品を買ったりすることである。
このために、学内外の予算を使うのだけれど、どれも自由になるわけではない。
予算があって、全てひとまとまりになって、あとは自由に使えれば楽だなとは思う。しかし、それぞれの予算にはそれぞれの用途がある。不便だなとは思うこともあるけれど、お金というものはやはり色がついていて、理由なしでは使えないのだなと身にしみている。
環境バイオテクノロジー研究室目黒オフィスを作ったが、こちらも同じ。こちらは大学の予算なのだが、できればテクニカルスタッフの雇用や研究物品に使えないかと話をしてみたのだけれど、残念ながら無理だった。
自由に使えないのは残念ではあるのだけれど、一方で、予算の使途が決まっていないと、会計上かなりぐちゃぐちゃになるだろうということは予測できる。また、財務的な話だけではなく、組織を形成する上でも必要なのだろうなと思う。どのような組織・どのような用途でも、お金を動かすには色をつける必要があるのだなと、最近特に感じている。なので、柔軟性は確かに欲しいのだけれど、全部まとめてとはいかないのだろうなとは納得するようになった。
これからどんどんアカデミア以外にも進出を考えているので、お金の使い方には上手くなりたいと思う。
GWの爽やかな日に、お金の話。。
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