2020年3月2日月曜日

在宅勤務で実験系研究ができるか?

いよいよ在宅勤務も現実を帯びてきた。



幸いなことに2月の最も忙しい時期は終了した。卒研の懇親会が中止になり、また、卒業式も中止になったことは極めて残念だが致し方ないかもしれない。

いろんな会社が在宅勤務を決めているが、本学はどうだろう。まだ特に連絡はない(2、3日前にブログを書いています)。

ちょうど春休みで講義や学生実習はない。教授会や委員会もあるけれど、多くはない。研究については、実験系なので、研究室でなければできないことも多い。

そうはいっても健康が第一。在宅でできることを考えてみる。

1. 文献を読むなど情報を集める
当たり前だけれど、文献を読んで情報を集めることはできる。ただし、大学内からのみアクセスできるジャーナルもあるので、その点は不便である。でも、読める論文を読んで調べるだけでも十分仕事にはなると思う。

2. データをまとめ、スライドを作成する
これを機会にデータをまとめることはもちろんできる。また、データをスライドにすることも可能。さらに、データがなくても自分の実験手順を図にしたり、モデル図を書いたりすることもできる。こうしたことをすることで、今後の実験のためのまとめの時間にもなる。

これまでの実験のプロトコールを作っておくことも大事である。実験は既存のプロトコールと同じ通りやってもできないこともある。いろんな試行錯誤でやっとできるようになる。そうした大事な試行錯誤、ノウハウを忘れずに作ってことは非常に大事で、研究室の財産になる。

3. 論文を書く
まあ、いうまでもない。ただ、上記のように、アクセスできないジャーナルがあると不便。・・・そういえば、教員はどこからでもアクセスできるシステムあっただろうか・・?そう考えているうちに研究室に行ってしまうからこれまで気にしていなかったのだけれど、在宅が長くなれば必要かもしれない。

4. In silico解析
In silico(インシリコ)解析とは、コンピューターで解析をするという意味である。うちはインフォマティクスの研究室ではないけれど、それでもいくつか仕事はある。

酵素のアミノ酸配列や遺伝子の塩基配列を並べて比較(マルチプルアライメント)したり、それを利用して系統樹を作成する。また、酵素の重複性(同じ酵素が何個あるか)、代謝経路の検索などがある。実験系といえどもこういう作業はたくさんある。こういうのをさぼると間違った実験計画を立ててしまったりするので、実験をする前にIn silico解析をしておくことはとても大事である。

こうして考えていると、まだまだあると気がする・・・。

気付いたらまた更新していこう。

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