2020年3月12日木曜日

大学院生に必要なのは、とにかく論文を1本。

研究室のポリシーは色々で、どれが正しくてどれが間違っているとは簡単には言えない。

だからこれはあくまでうちの研究室の方針なのだけれど、大学院生にとって、もう少し正確にいうならば研究をする人にとって、大事なことは

「とにかく最初の論文を出すこと」

だと思っている。



理由は簡単で、研究は大変で肉体的、精神的にとてもタフなものだから。そして、そのような日常にもかかわらず、将来が約束されないと本当に辛くなってしまうからである。

ツイッターでも美味しいものやアマゾンプライムのアニメなどを呟いたりしているが、自分なりのストレス解消法はとても大事である(他の仕事でももちろん大事)。

しかし、どんなに他のことでストレスを解消しても、やはり本業がうまくいかなければずっとモヤモヤしたままである。特に研究の場合は形として業績がはっきり分かる。学部生などで就職する場合は別にして、残念ながら「論文にならないけれど、良い仕事をした」とはなかなか言いづらい。そして、成果がダイレクトに将来に直結してくる。

ということで、うちの研究室では、まず自分の研究成果を論文という形にして、一息つくことを推奨している。

早く論文をと言っても、最初の論文は、実際に書き始めてから最低でも半年は必要とすると思う。実験を追加していきながら書き進めると1年くらいはあっという間である。

また、実際に論文を書き始めてみないと、必要な実験に気づかなかったりする。なので、うちの研究室ではとにかく早く書き始め、論文に必須な実験に自分で気づいてもらうことを推奨している。

こうして、これまで修士課程修了ならば最低でも1本(投稿中を含む)の筆頭著者論文を出せる研究室になってきた。多い人は、修士課程の間に3本出すこともある。これだけ出すと、賞や学振、希望の内定先を取ることもできる。

ということで、とにかく「論文を1本」がうちの主義。ビッグジャーナルばかり狙って5、6年に1本という主義の研究室もあると思うけれど、うーん、辛いと思う・・。これは主義の問題なので、個人の判断で研究室を選べればと思う。


こうした情報があらかじめ分かればうまくマッチングするので、いっぱい発信している。。

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