企業が悪い？大学が悪い？

日本が諸外国に追い抜かれてきてしまったのは、「企業が悪いのか、大学が悪いのか」という論争。それなりの頻度で定期的にTLで行われている。

正直、お互い別のものを見ながら議論をしているので、いつも平行線である。

別のものと見ながらというのは、
企業の文句を言っている人は、業績が落ちた企業、ブラックで人材を生かせない企業、怪しい商品を売っている企業などを見て議論をしている。

一方、大学の文句を言っている人は、やる気のない教員による講義、全く研究をしない大学教員、論文を書かない研究者などを見て議論している。
こうして例示が根拠ならば、いくらでも自分の意見に合う例を見つけることができ、意見の正当性を主張できるだろう。結局、どちらも一理あるし、ある部分は間違っているで終わってしまう。

そういうのを見て何をするかと言えば、簡単で、そんな論争は気にせず、大学と企業でコラボして研究を進めるだけである。議論には参加しないことにしている。ケースバイケース過ぎて、絶対に結論が出ないので。

とても簡単な理屈で、無駄に敵を作って不毛な議論で仕事の時間を潰すのと、相手方に良い人を見つけて仕事を進めるのではどちらがいいかは明白である。こうした日々の選択で差がついていく。

ということで、年度末なので、企業の方々とも来年度の話をしている。２０２０年度も企業連携を深め、基礎研究だけではなく、応用研究を力強く推進していきたいと思っている。うまくコラボするとお互いのためになるので、ぜひ変に争わずに協力できる部分を探して欲しいなと願っている。 


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