2020年3月19日木曜日

長期的には成果主義、でも短期的にはプロセス重視

うちの研究室は、常に論文や特許など、研究成果を形にすることを目指している。


スタッフ、学生の頑張りのおかげで、コンスタントに論文や特許出願などを行っている。先日は、初めて明治大学で出願した特許が査定(特許庁に登録料を納付すれば特許登録になる状態)になった。

こうしたことから、研究室と先生(自分)は成果主義であると思われていると思う。

これは全くその通りで、なぜなら、頑張っていますと主張しても、周りもみんな頑張っているのだから差のつけようがないからである。

周りと差をつけなければいけないのか?と言われれば、そんなことはない。個人の好みである。

でも、例えば就職活動をして自分の好きな会社に入りたかったり、就職してから自分の好きな部署に行きたかったり、アカデミックで研究者として食べていきたかったら、なんらかの方法で自分の優れた部分を示さなければならない。

そのような場面で、やはり実績が必須だと思っている。

ただし、では日々実績をすぐに求めているかというと、短期的にはプロセス重視だと思っている。

要するに、すぐに結果がでなくても、以下のことが毎日できていればプロセスとして優れていると思っている。

1. 休みを取りながら、毎日継続的に仕事(研究や勉強)をしている。
2. 自分の計画について、自発的に、事前に調べている。
3. 自分で得られた結果をまとめたり、解析したり、考察している。
4. 得られた結果が望ましくなくても、それをベースに次の計画を考えている。

当たり前のPDCAサイクルかもしれないが、これができていれば問題ない。でも、これらは、1、2ヶ月だったら誰でもできるが、1年単位となるとなかなかできない。

これらを継続的にできれば、選んだテーマで結果がでなかったり、運悪く失敗してしまったとしても、年単位では必ず成果が得られる。逆に運よく最初にいい成果が出ても、プロセスがちゃんとしていないと、長期的にはあまり成果が出ない。

ということで、長期的には成果主義、短期的にはプロセス重視は、実はほとんど同じ意味だと思っている。

先輩たちが論文を出したりするとどうしても焦ってしまったりするのだけれど、焦らずに継続性をとはいつも言っているセリフである。


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