自分は大学で研究をしているが、基礎研究が役立つかどうかは、昔から今に至るまでずっと議論されている。
大学や研究機関での基礎研究という大きな話から、1つの会社の基礎研究部門の話まで、基礎研究が役に立つ立たないの議論は続いていると思う。
不景気になると、基礎研究部門の存在意義を問われて廃止論が出るのは、これまでも、そして、これからも変わらないと思う。
基礎研究が役立つかどうかの議論は、正直、絶対に終わりがない。
なぜかというと、役立った例を挙げることもできれば役立たなかった例を挙げることもできるからである。
基礎研究なんて、全部がすぐに使えるはずもない。なので、使えなかった割合で言ってしまえば、基礎研究はいらないとなる。
一方で、当たった時には、新分野を切り開き、新しいマーケットを切り開くことになる。
既存のワクチンで十分なのになぜmRNAワクチンなのか?と言われ続けて冷遇された例が一番わかりやすいのではないかと思う。
ワクチンのようなわかりやすいものですら、少し基礎寄りになると冷遇されるのだから、他の分野がどうかはいうまでもない。
ここからは個人的な意見ではあるけれど、少なくともうちの研究室に所属している学生は、基礎研究が役立たないなっていわないと思う。
先週は学祭週間でのんびりしていたけれど、それでも企業の方々と起業や特許についてがんがん話していた。だいぶ具体化されてきたので、アイデア出しという緩い段階ではなく、特許戦略や知財化の条件などについての議論もしていた。
役立ちますか?なんていう段階ではない。
でも、最初に始めた時は、論文くらいで終わりかとも思っていた。そんなに先のことまでは予測できなかった。
なので、議論は尽きないので、議論するより、いかに役立つかを考えて、基礎研究の重要性を世間に説明していくことが大事ではないかと思っている。
いかに役立つかと言ってしまったが、いかに面白いかだけでも良いと思う。みんながみんな将来的に役立つことを考えなくても良いと思うので。
ただし、こんなことを言っていても、先立つものがなければ研究を継続できない。なので、一部には、研究で稼ぐ部門も必要だと思っている。自分はしっかり稼ぐ方もやろうとしていて、さまざまな準備をしているところである。
起業に向けて準備中。。ただし、起業の前に、ビジネスをスタートしようと考えている。。
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