2021年7月9日金曜日

キャリアパスは悩ましい。社会人博士について

SNSで社会人博士号の話題が出ていた。



会社に入ったのち、博士号が取れるかどうかという話。


企業の方々の意見では、実力もさることながら、やはり運の要素が強いとのこと。


それは当たり前で、そもそも論文を書く業務にあたることが非常に少ない。


製薬会社の方の意見でも「途中で失敗すると論文になる」ということも聞いたことがある。薬になるならば論文にしている暇もない。また、そもそも分業制だったりするので、一人でまとめることは至難の業である。さらに、失敗したものを論文にするというモチベーションもつらい。


日々の仕事が忙しいのに、運の要素が入ってきてしまい、実際にはなかなか取れないことだと思う。


会社がよほど理解があり、会社内で論文を書かせてもらえる立場を書くとするか、運良く会社が大学と共同研究を始めたので論文を書かせてもらえるようになったという2つのパターンが王道かもしれない。


いずれにしても、博士号は不思議なもので、いらないいらないと言いつつ、なぜか欲しくなるものである。


ただし、世の中の大学院生は毎日実験をしているが、そんなに次から次へと論文を書いているわけではない。そんななか、通常業務があるなかで論文を積み重ねるのはやはり大変なことではないかと思う。


課程博士に進めばよいけれど、金銭的な問題もあるし、キャリアの不確実性が増すということもある。こればかりは一概にこうするべきだとは言えない。


ただ、1つ思うことは、「自分の進みたい道を進まずに後悔している」という状態は、お金には変えられないくらいつらい場合もある。自分のやりたいことをやるのが一番幸せであるというとても単純な話なのだけれど、なぜか難しく考えてしまうことが多い。


そして、当然こうなると「金銭面に余裕がなかった」という話が出てくる。たしかに金銭面で大学院生時代に裕福になることは難しいと思う。


しかし、実際にはいろんな戦略で学費はタダになり、毎月の給料がもらえたりする。最近はさらに拡大して副業なども解禁されようとしている。こうした情報を調べて自分の行動を計画し、合理的に行動を起こすことができる人は、結局研究でもうまくいくので、将来取り戻せると思っている。


また、実家が余裕のある人は、それを存分に利用して計画を練った方がよい。実家に余裕があるとなんか申し訳なさそうにする人もいるが、1つの武器であると割り切って、金銭面を心配しなくてよい戦略を練ればよい。


いろんな選択肢があるし、2つの道を選んで比較することができないのがキャリアパスの難しいところ。色々な人の意見を聞いて、自分で選択するしかない。


ただし、世の中には、Dream crusher(夢を壊す人)もたくさんいるので、相談相手はきちんと選別し、前向きな話をできる人と議論をすることが大事であると考えている。


個人的な意見ではあるけれど、キャリアパスの話をした際に、金銭的な話をすると怒ったりごまかしたりするところはあまりよくないと思う。





うちは学振取れれば、博士の学費タダ。。企業との共同研究も今3つ進行中。もうすぐ増える予定。産学連携に興味がある人はご連絡を。。

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