3年生以上の生命システム工学、2年生の分子生物学の採点が終了。
期末テストが終了したが、残念な点としては期末テストは解説の時間がないことである。解説がないということは、間違っていたらそのまま夏休みに突入してしまうことを意味する。
大学では別に順位づけをしたいわけではないので、間違っていたらその後覚えてくれれば問題ない。しかし、期末テストではできないのが難点である(だから小テストをやっている)。
ということで、見ている人がどれくらいいるかわからないが、ブログを使って期末テストの復習をする。
生命システム工学の最後には珍しく記述式の問題を出した。と言っても簡単に答えればよい問題。
問題は、「窒素固定と窒素同化の違いを簡単に説明せよ」
である。
もちろん、授業でやったのだけれど、意外なほどに間違えていた。
窒素固定の方はだいたい合っていて(選択問題にも出していた)、大気中のN2分子をアンモニアに変換することである。ニトロゲナーゼという特殊な酵素によるもので、根粒菌やシアノバクテリアなど、一部の特殊な細菌しかできないのが窒素固定である。
一方、窒素同化はほとんど全ての生物ができるもので、窒素源をアンモニアなどの形で細胞内成分として取り込むことである。主にはアンモニアとグルタミン酸からグルタミンを作るが、グルタミン酸やカルバモイルリン酸を作ることもある。また、広い意味では、動物がタンパク質を摂取して、アミノ酸を取り込み、細胞内成分とすることも含む(これは授業ではやっていないが)。
間違いでかなり多かったのが、
1. 窒素同化を硝酸還元(硝酸→アンモニア)
2. 窒素同化を硝化や脱窒(アンモニア→硝酸or窒素分子
としてしまったものがあった。結構多くてびっくりした。
ということで、こんなことを書いて一体何人が見てくれるのかわからないが、農学部なので、窒素固定と窒素同化は正確に覚えておいてほしいと思う。
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