2019年8月11日日曜日

h-indexを調べてみたら、いきなり3つ上がった!?

研究者の評価基準については常に議論がある。

ハイインパクトな雑誌に論文、論文の数、引用数、実用化例、特許数・・・最近話題はコストで割り算をするなんてものもあるらしい。

いろんな指標があるのが、その中にh-indexというものがある。


説明しにくいのだけれど、これは論文数と引用数が関係する指標である。

まず自分の論文を引用数が多い順番で並べる。

例えばこれまでに、引用数が
90, 50, 40, 20, 15, 9, 8, 6, 3, 1
と10報の論文を発表しているとする。

h-indexは、「発表論文のうち、被引用数がh以上であるものがh以上あることを満たすような最大の数値」ものらしい。

よくわからないかもしれない。

こちらの説明の方がわかりやすく、
「ランキングの数値が、被引用数より大きくなった時の順位(被引用数順位 > 被引用数)がh-index(h指数)」
である(レタープレス株式会社HP)

どういうことかというと、上の例で10報の論文を発表しているが、
ランキング5位 引用数15
ランキング6位 引用数9 
ランキング7位 引用数8
ランキング8位 引用数6
ランキング9位 引用数3
となっている。
これの例では、ランキング7位までは引用数がランキングの数よりも多いが、ランキング8位のところで、引用数のほうが少なくなっている

h-indexは、引用数がランキングの数よりも多いところの数となる。すなわち、上の例では、h-indexは7となる。

h-indexの調べ方は色々あるが、一番簡単にはGoogle Scholarで名前を打ち込むことである。。

自分のh-indexを調べてみたら、初めは14だった。
https://scholar.google.co.jp/citations?user=LWl43u0AAAAJ&hl=ja&oi=ao
ところがよく見ると、「あれ、あの論文がないな・・」と気付いていき、自動で全ての論文がカウントされていないことに気づいた。

そこで、カウントされていなかった自分で論文を追加したところ、h-indexは17に上がった笑。多分これで全部だとは思うけれど、共著論文はミスっているかもしれない。。

ちなみにこのh-indexについてもすぐに問題点は思いつく。
1. とにかく論文をたくさん出していった方が上がる
2. 研究者が多く、かつ、短い論文をたくさん出すような分野の方が上がる
3. 筆頭著者や責任著者に対する重み付けがないので、共著が多い方が上がる。
4. 年齢が高い人の方が有利(論文数や引用数はどんどん上がっていくため。ただし、Scholarでは2017年以来のh-indexという項目もあった。)
などがあると思う。

まあ、要するに指標なんて結局そんなもので、参考程度、いや参考程度になるのかも微妙だと思う。それでも、分野間で評価するときには何かしらの指標は必要になるのだろう。たまにのぞいてみたいと思う。。

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