2019年4月17日水曜日

グラフの色や線の種類にもロジックを

ひさしぶりに論文、レポートの書き方について一言。

実験系生物学では、データが出ればそれをグラフにする必要がある。棒グラフでも折れ線グラフでも散布図でも描くことがあると思う。

これらをゼミで発表し、その後、学会や論文化していくと思う。

グラフデータを発表するために学生と議論していく。このなかで、必ず「なんでその色にしたの?」「なんで破線にしたの?」などと尋ねることにしている。

あまりにも細かい指摘でうんざりするかもしれないけれど、ゼミでも学会でも論文でも、発表は相手が理解できるためにするのであって、自分の業績のためではない(モチベーションは自分のためだけれど。。)。

発表の中で同じ色や線の種類で統一されていると相手は非常にわかりやすい。

例えば、その発表の中でグルタミン酸量を測定した棒グラフが何度もでてくるならば、「グルタミン酸量は青色」と決めておけば、読み手・聞き手は一瞬で理解することができる。

また、濃度が低いものから高いものの順で、実線、破線、点線とするなど、線の種類も統一するといった工夫もある。

少し発表に慣れた人だったら当然やっていることなのだけれど、発表を作ることにいっぱいいっぱいだと、そこまで手が廻らないことも多い。これはもちろんレポートの書き方にも通じる。
日々大変すぎるて、ついつい自分のために論文や発表スライドを作ってしまうのだけれど、大前提は相手にわかってもらうためのものである。

グラフの色や線の種類について、「なんでその色にしたの?」と聞かれてきちんと答えられるならば、一段階わかりやすい発表になっていると言っていいと思う。

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