2019年6月27日木曜日

「こんなこともできなくていいのかな?」と思ったら・・。

物心ついた時には勉強や習い事でいろんなスキルを学んできたことだと思う。



大学生になったって社会人になったって、日々勉強で、いろんなスキルを身につけていなければならない。あれもやらなきゃこれもやらなきゃと考えてしまう。

例えば、「英語以外はできなくてよいのか?」、「TOEICの点はもっと良くなければいけないのでは?」、「プログラミングの基礎くらいできなければ・・」、「簡単な数学くらい思い出さなければ」など、学ぶべきことを挙げていけば切りがない。

もっと現場に近いところでも、例えば研究でも隣の人が新しい実験機器で新しい手法を学んでいると、自分は学ばなくても良いのか?と不安になることもある。

SNSなどを眺めていれば、それぞれの専門家が「こんなことはできて当たり前」とか、「今時これは常識」などの意見に出会うことにもなる。見知らぬ誰かが難しい専門用語で会話しており、自分が全く理解できない場面にも遭遇することになる。

こうして、「こんなこともできなくていいのかな?」という漠然とした不安に苛まれ続けることがある。そんな感情を抱く人は少なくない。昔研究室にきていた留学生(社会人)も同じようになっていたので、日本人に限らず万国共通かもしれない。仕事をしていくにはスキルアップをしなければという共通の悩みかもしれない。

ただ、実際には、自分が使わないスキルを学んだところで、はっきり言って全然役立たない。仕事の安定にも給料アップにもつながらない。時間と労力の浪費に繋がってしまうことがたくさんある。

原因はいくつもあるが、
1. にわかで少し学んだくらいだと、専門家に到底かなわない
2. 全然使わないうちに、スキルが落ちてしまったり、その技術そのものを使わなくなってしまったりする
3. 忙しさで後回しになり、結局すぐに勉強しなくなる
4. 結局、自分で学ぶよりも専門家に依頼した方が良い

など、最終的には勉強したことがものにならないことも多い。自分の場合もいろんなことを勉強したが、二度と目にしていない知識、二度と使わなかった技術もたくさんある。

もちろん、役立たないと思っていたことがある日突然必要になることもあるので、全てが無駄ではなく目利きが大事である。また、教養として楽しんで学ぶこともとても大事だと思う。

しかし、冒頭で述べたように変な不安に苛まれる必要はないく、不安だったら自分の目の前にある仕事に必要な技術をより磨けば良いと思う。自らの体験からそのように感じた。

一生懸命頑張ることは大事だが、人間やはり限界はある。どんなに学んでも学び尽くせることはない。せっかくの人生なので、不安を抱え続けて生きていくのは勿体無いと思っている。

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