2018年10月20日土曜日

ポスドク問題の解決法ってあるのか?No.6

ポスドク問題の解決法ってあるのか?No.6

前回は、その3で副業で稼ぐというもの。その続き。

研究者と言えば文章を書く仕事といってもいい。なので、これで稼げると一番良い。

ごくたまに勘違いしている人がいるのだけれど、学術論文を書いてもお金はもらえない。というか、むしろ掲載料を支払う(自腹ではなく、主に研究費から)というひどいシステムになっている。。。最近、この掲載料が高騰しすぎて、世界的に問題になっているが、その話はまた別の機会に。

一方、商業誌に記事を依頼されることがある。自分の場合だと、環境、プラスチック、素材などの専門誌である。月刊誌のようなものが多いだろうか。非常に専門的なので、コンビニはもちろん、おそらくよほど大きな本屋にしか置いていないものだと思う。

自分だとバイオプラスチックや水素の話なんかの記事を依頼されることがある。

こういう記事は、だいたい誌面にして5ページくらい。文字数にすると、図表を含めて1万字くらいだろうか。図表を除くと6000~8000字くらいだと思う。

学会誌ではなく、商業誌だと原稿料が入る。それでだいたいいくらくらいもらえるかというと、8000円〜2万円くらいである。

ただ、こういう文章を書くのにどれくらい時間がかかるかというと・・・・ゆっくり書いていたら時給1000円を切ってしまうかもしれない。なので、文章を書くスピードが命である。

しかし、図表なんかを作るだけで数時間経ってしまうし・・・かなり大変である。

ということで、すごく儲かるかというとかなり微妙だと思う。さらに、依頼があったときだけなので、単発の仕事である。まあ、お金よりも、自分の仕事を少しでもいろんな分野に知ってもらうという側面が大きいかもしれない。

注意して欲しいのは、悪質な出版社がある点である。

原稿を書かせておいて、原稿料を支払わないところもある。ひどいところは、なんと掲載料を要求するというところすらあるとのことである。

自分は後者に出会ったことはないが、前者はいくつかある(断ったので書いたことはない)。ただで書かせて、それを売ろうとするところがある。(雇用契約がないのでグレーゾーンだけれど)ただで人に仕事をさせるのは違法である。

なので、必ず原稿料がいくらかをはじめに聞くことにしている。日本人はこういうところを変に遠慮をすることがある。そこをつかれて騙されることがあるので、絶対に原稿料を聞いた方が良い。仕事をして対価を要求するのは、全く恥ずかしいことではない。

誤解のないように言っておくが、あくまで商業誌の話であって、学会誌からの依頼は無料でももちろんかまわない。

ということで、焼け石に水程度ではあるけれど、原稿を書いて稼げることもある。多少のお小遣いにはなるかもしれない。

No.7へ続く。

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