今日は予告。明日からポスドク問題について書こうと思っている。
ポスドクとは博士研究員のこと。博士号を取った後になる任期制の研究員のことである。
自分は大学生のときに当時の先生に言われたが、「研究はポスドクが支えている」というくらい、研究には大事な存在である。教授などの教員になると、管理職の割合が増え、自分で実験することはなかなか難しいので。
ポスドク問題といっても博士研究員でだけでなく、テクニカルスタッフ(技術員)、派遣職員、アシスタント、パートタイーマなどの含まれる。要するに、任期付きで研究をしている人たちにどうやって安定雇用を提供するかという問題である。
ただし、状況は厳しい。
ちょうど本庶先生のノーベル賞受賞があり、「基礎研究にもっと予算を」という発言があった。ノーベル賞受賞のたびに、受賞者の先生方はこのような発言をして下さっている。
しかし、これによって大きく動いた試しはない。受賞分野にはそれなりにプロジェクトが立ち上がったりするが、それだけで、下手をすると重点分野に予算を投入するために、他の分野が削減されただけの可能性もある。
なので、少なくとも苦しい苦しいと訴えかけるだけで問題を解決することはないと思っている。
自分も3年半前まで任期付きだったが、本当に理不尽だと思っていた。自分は幸いポジションが取れたが、全体としては厳しいし、雇用している人たちに安定雇用を提供しなければならない。
とはいえ、解決策なんてすぐあるわけではないが。明日からの記事はタイトルに「解決策」という言葉が入っているのだけれど、「抵抗策」くらいの焼け石に水感はある。それでも何もしないよりはましだと思うので、明日から連載していきたいと思う。
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