2018年10月14日日曜日

ポスドク問題の解決法ってあるのか?No.3

ポスドク問題の解決法ってあるのか?No.3。

任期制の研究者について、若手研究者でも実践できそうな解決策を。

その1 研究費をなるべく人件費に使う。
そう、具体的な統計はでてこないのだけれど、日本は人件費ではなく、研究機器に予算を使うことが多いのではないかと思っている。

海外で研究した人が、「有名ラボでも結構古い実験機器をみんなで共有して使っている」と言っている。そもそも、アメリカだったら大学院生にも給与を支払ったり、学費すら研究費から支払わなければならないこともある。そもそも人件費に費やされるようなシステムになっている(のだと思う)。

ところが、日本だと、最近は結構ポスドク、テクスタも増えたが、一昔前の大学だとこういう人材は少なかった。自分が所属していた研究室も、卒業する2、3年くらい前まではポスドク・テクスタがいたことがなかったようである(いわゆる大学所属の技官はいたが)。

一番直接的な方法で、限られた予算は、なるべく人に使うというのが大事だと思う。

試薬とかちょっと高いの使うとすぐに数万円とか言ってしまう。少し節約して、半分で済む方法とか考えれば、あっという間に研究費が浮く。研究が滞るなら問題だけれど、進捗に問題のない節約法はいっぱいあると思う。こういう工夫をして、人件費に廻すのが良いと思っている。

ちなみにうちの研究室は、機器は十分揃っていると思うが、超高額機器はない。超高額機器はメンテナンスコスト・ランニングコストもすごいし、かなりの予算がないと廻せないので、最初から諦めて、人件費に廻すようにしている。

1つ大きな問題なこととしては、ごくたまに「人件費に使うなんてけしからん!」という人がいることである。直接自分が言われたわけではないが、「若手研究者が人を雇うなんて生意気!」と言っている人もいるらしい(だいぶ昔の話だけれど)。人にはこのような裏に隠れた本音がある。こういうのをうまく交わしていかなければならない。生意気!というなんとなくの感情だけで、人の雇用が失われているのだから・・・

話は逸れたが、限られた研究費を、なるべく人件費に使うというのは、一番直接的な解決法だと思う。ブログタイトルを「解決法」としてしまったが、少し言い過ぎか・・・貢献法くらいかも・・・まあ、このまま続けます。。

No. 4に続く。


0 件のコメント:

コメントを投稿