2018年5月23日水曜日

藻類培養装置の作製 〜空気と二酸化炭素の混ぜ方〜 

藻類培養装置の作製である。

微細藻類の培養には、
1. 栄養(培地&空気)
2. 温度
3. pH
4. 光

5. 攪拌方法
が重要であると述べた。

本日は栄養の「空気」について

微細藻類の培養には、培養液に空気を導入する(通気する)。通常の空気でもよいが、より増殖をよくするためには、二酸化炭素を混ぜた空気を導入し、炭酸固定の効率をよくするのである。

当研究室では二酸化炭素濃度を1%に上げた空気を導入している。

ではどうやって二酸化炭素濃度をあげるのかというと、空気と100%二酸化炭素をガス混合用流量計というものを使って混ぜるのである。




こちらがガス混合用流量計である。これはアナログ式だがデジタル式もある。2つのガラス管が付いている。ここで流量を測定している。コフロック(KOFLOC)という会社が有名である。


この図のように、3つの出入り口がある。下の2つが入り口で、片方から空気、もう片方から二酸化炭素を入れる。空気はただのエアポンプで図の右側にあるものである。水槽用に安価に売られている。

二酸化炭素は炭酸ボンベを使っていて、こちらは専門の業者から購入し、高圧ガスの管理が必要なので、取り扱いに注意が必要である。



また、ガスが漏れないようにシールテープというものをまいてネジを締める。図のネジは付属品ではない日本ピスコ(PISCO)から購入したものである。
http://www.pisco.co.jp/

ピスコにはいろいろな種類の継手、コネクタが売られている。これらを購入して、パズルのように流路を組んでいくのである。

太めならば直径8 mm、細めならば6 mmのチューブをつないで流路を組んでいる。これらの流路はすべて自作である。

このように、うまく流路を組んで空気を藻類に導入している。二酸化炭素の導入は少し大変なので、最初は空気の導入で良いかもしれない。

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