2018年5月26日土曜日

アカデミックのバイオ系研究者の意外な良さとは?

筆者は大学教員であるので、先生であると主に研究者である。バイオ(生物工学、分子生物学、生化学)などが専門になる。アカデミックのバイオ系研究者である。

明治大学に赴任する前は、理化学研究所に在籍していた。こちらは国立研究開発法人(前は独立行政法人)なので、大学ではないもののアカデミックの研究職とも言える。

アカデミックの大変さはいろいろと情報が伝わっているので、良いところを1つ。

いろいろな良い点があるが、意外な良さとしては、「成果がはっきりとわかるので、仕事ができない人が、威張ることができない」ことである。

学校でも仕事場でも、全然勉強や仕事ができないのに「俺はすごい!」的な勘違いをしていて、よくわからないマウンティングをしてくる人はいないだろうか?

別に自慢するのは構わないのだけれど、俺の方が勝っているみたいなよくわからないマウンティングをしてくる人は結構いる。自分が大学生の時には、こんな人がまわりにうじゃうじゃいた(笑)。本当に疲れたものだった。

今でもいろんな人の仕事の愚痴を聞くと、「全く仕事をしないのに、偉そうにしている!」、「自分でやっていないのに、自分の成果のように語る!」、「自分ができると勘違いしている!」などの話はとても多い。仕事のできる人ならいざ知らず、仕事ができない人に自慢をされるのは、とてもイラっとするものである。

その点、アカデミックのバイオ系研究者の場合、こういう勘違いな自慢やマウンティングは通用しない。絶対的な評価ではないが、その人の仕事ぶりを論文で計られるからである(教育や特許などの知財、起業などの成果もあるので、論文だけではないことは強く言っておく)。

若かりし時は「俺はすごい!」と言っていた人たちが、一人、また一人と妄想から覚めていく。勘違いができなくなっていく。それが、成果がはっきりと可視化されるアカデミックの世界である(文系の世界はわからない)。

なので、自分の実力を正当に評価してほしい!という人にはオススメの世界である。

暗い話だけではなく、アカデミックの良さも伝えていきたいと思う。

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