2018年5月14日月曜日

ひさしぶりに新宿へ。 No.4

なんかアパレルについての考察になってしまっているが、昔よく買っていた新宿丸井のアパレル(服屋)の話。

3. メンズアパレルの負のスパイラル
メンズアパレルショップを見るたびに、「負のスパイラル(らせん)」という言葉を思い出す。負の連鎖と言ってもいいかもしれない。

何が負のスパイラルかというと、自分もそうだが、男性はそんなに奇抜な服を買わない。もちろん、変わった服を好む人もいるが、少数派である。自分の身の回りで、印象に残るような(記憶に残るような)服を着ている男性がどれくらいいるだろうか?割合を考えると結構少ないのではないかと思う。

せっかくいろんな服があっても「男性は普通の黒・グレー・ネイビー(紺色)を買っていく」という言葉を店員から聞いたことがある。なるほど自分もそんなに変わったものは買わない。

とすると、デザイナーの立場からするとどうだろうか。

おそらく男性の服を作っても、たとえ素晴らしいデザインであってもなかなか売り上げにつながらないことが多いのではないだろうか。

多分自分がデザイナーだったら、「おい、そんな普通の服買うなよ!」と突っ込みたくなると思う。

実際、男性ものの服をいろいろな店で見回すと、すごくデザインが似ている。女性ものの服の多様性とは比べ物にならない。

ということで、どんどん服を選ぶパターンが減っていった気がする。

そうすると「なんかどのブランドでも全然変わらないし、ファストファッションとも大差ない・・・」となって、こちらのテンションも落ちてしまう。この10年くらいずっとそのように感じている。

売り上げが上がらなければ、当然経費削減にもなり、また変わったものにチャレンジもしなくなろうのだろう。どこの世界も一緒である。

ということで、こんな負のスパイラルから、あまりいろいろな店を見なくなった。ブラックレーベルなどに入り、さっさと服を買ってきて終わりである。「機能を満たす」割合が増えてしまった気がする。

なんとも残念であるし、正直「これだ!」と思う服があればお金を出すと思う。こういう時こそ頑張って欲しいなあと思うアパレル業界である。


新宿についてなのに、アパレルについてばかりになってしまった。。次回は別の話。

No.5に続く。

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