2020年8月19日水曜日

日本語プレスリリースの作成の意義は?

夏のこの時期は、研究を進める時期でもある。

ちょうど論文投稿が重なって、まもなく通りそうな論文がでてきた・・・と、実は2日前にこの記事を書いていたのだけれど、昨日Iくんの論文がアクセプトになった。これまた明日以降のブログにて。

一般的には論文の査読なども止まることが多いのだけれど、最近そうでもなくなってきた気がする。前は、雑誌によっては、夏休みの期間に投稿はしないでくれなんて書いてあるのもあった気がする。

みんな夏休み前に論文を投稿して休みに入ろうとするので、休み前は論文投稿は多いのに、エディターやレビューアーは少なくなるというアンバランスが起きる。これはクリスマス休暇前にも起こることである。

しかし、先週の8月の中旬でも査読が進んでいた。自分もリバイスを投稿したり、査読を提出したりしていた。みんな意外と働いているのかもしれない。休みに働くのは日本人だけではないということだろう。

すべての論文ではないが、ある程度のレベルの論文が通ったら日本語の記事を書いて、大学のHPから公開することにしている。現在2本のリリース記事を作成中。

自分の研究を日本語にすることはとても難しい。

そのまま訳すことはとても簡単。しかし、専門的な文章をそのまま日本語にしても誰も読まない。もし専門家だったら、論文を読めばよいことである。少しでも非専門家に伝えるのが日本語記事の役割である。

しかし、簡単にしすぎると情報が正確ではなくなるし、注釈ばかりついていたら読みにくくて仕方がない。自分の研究の説明をうまく日本語にすることはとても難しい。その練習である。

このように、自分のやっていることを幅広い人々に上手に説明できるようにプレスリリースを作成している。ここまで書けば勘の良い人はわかると思うが、それが就活に役立つことはいうまでもない。

就活では、今大学で何をやっているのか、大学・大学院で何をやってきたかを説明することだと思う。就活での最も大事な質疑応答だと思う。
この最も大事な質疑応答の訓練を、予めプレスリリースでしている。しかも、その話題になれば、論文を持っているという勲章付きである。過剰なアピールなんかしなくても、自然と自己アピールになる。

ということで、プレスリリースは、サイエンスの意味もあるが、それ以上に学生の教育のため、就活のために書いてもらっている。みんな良いところに就職していくので、先生はとても楽である。。





クリックいつもありがとうございます。論文の話はまた明日以降に。。
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