2019年2月8日金曜日

コミュニティを選んで生きていく。No.9

コミュニティを選んで生きていく。No. 9である。

素晴らしい共同研究者とご一緒できた2010年。理化学研究所でもなぜかシアノバクテリア研究を推進することになった。一人で培養装置をせっせとセットアップしていた。ドリルとかでガリガリやっていた日々が懐かしい。

さて、2010年に予想もしないことが起きた。

それはなにかというと、科学技術振興機構JSTの戦略的創造研究推進事業で、藻類バイオエネルギーという領域が立ち上がった。

この事業は、国の方針に沿って、特定の研究領域が立ち上がり、近い分野の研究者が集まって比較的潤沢な予算で研究を進めることができるものである。

そんな事業に、藻類というマニアックな領域が立ち上がった。しかもバイオエネルギーなどの応用を志向した研究。

さきがけという若手個人型の募集と、CRESTというチーム型の募集の両方があった。

もう考えるまでもなく、さきがけに応募する流れとなった。

このさきがけは、若手研究者の登竜門とも言われ、若手に潤沢な研究予算をつけてくれる。また、任期付きの人はさきがけ専任研究者となることができて、別途給与も得ることができる。

さきがけなどは募集分野が決まっているので、好きに応募することはできない。自分に合う領域がないと、どんなに優秀でも採択されることはない。

そんな中、「これ自分のための領域では!?」と勘違いしなくなるほどぴったりな領域が立ち上がった。しかも理研でセットアップをして、上の方がとも話し合ってシアノバクテリア研究を立ち上げたところである。なんというタイミング。

ということで、転写制御因子を使ったシアノバクテリアPHB(ポリヒドロキシ酪酸)の増産というど直球の研究テーマで応募した。

スーツで汗をかきながら、JSTで面接をしたことを覚えている。そう、このころからJSTと聞くと、面接を思い出し、背筋が伸びるのである。。笑

今から考えると、必死に計画書を書いたものの、かなり甘い計画で恥ずかしい限りだったが、それなのに自信満々だった。若いってすごいなあと感じる。研究総括やアドバイザーの先生方もその辺はきっと若者だからで許してくれたのではないかと思う。でも、今でもその申請書を見ると、かなり気合を入れて書いたことがよくわかる。

採択のお知らせは理研の方に電話でかかってきたのだけれど、今でも電話を受けてさきがけ研究を始めることができるようになった時のうれしさは、鮮明に覚えている。

一方、その年は政権交代などでかなりごたごたしていたので、通常は3年半とところが、3年間になってしまったなど、政治や社会情勢と研究は密接に繋がっているのだと実感させられるようになってきたのもこのころである。

ともあれ、さきがけ研究者として、研究を始められることになった。ここから怒涛のごとく素晴らしい出会いが待っている。。

No. 10へ続く。

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