2019年2月10日日曜日

コミュニティを選んで生きていく。No.11

コミュニティを選んで生きていく。No. 11である。これまでの最長連載になってしまった。。

2011年4月から2014年3月までの丸3年間がJSTさきがけ専任研究者として、サポートを受けつつ、個人型の研究を進めることができた。

理化学研究所で研究をしていたので、次から次へと重要な案件に触れられることも貴重な体験だった。

ちょうど組織が植物科学研究センターから環境資源科学研究センターへと移行したが、その際に文部科学省へと送る計画にも微細藻類が入り、(ごくわずかではあるが)作成の一端を担うという経験もした。

また、次々に大事な発表や打ち合わせも入った。植物科学シンポジウムという大きな会議での発表、理事長ファンドという理化学研究所内の競争的資金の面接、理研と外部企業との懇談会、SPが付くVIPがくるようなホテルでの研究会などなど

理事長ファンドの面接では、センター長、副センター長、そして自分の3名でヒアリングに臨むという体制で、我ながら「お前誰だよ笑」と思いながらヒアリングに参加していた。ちなみにこのヒアリングで獲得した研究費はなんと1億円!1億円がセンターにもたらされたが、少しは使わせていただいたものの、ほとんどセンターの予算となった。いや、予算はともかく、そんなことをしても周りからはだれからも感謝されないという状況で、だんだんにひねくれていく笑。

ただ、センター長、副センター長などは認めてくれて、若手で予算を獲得した他の方々とともに、共有スペースを配分してくれた。このとき一緒に使っていた3人は、その後すべてPIになっているので、こうした配慮は本当に有り難かったし、真の意味で若手のプロモーションにつながったと思う。

このころは、朝4時半には勝手に目が覚めた。場合によっては3時半に起きていた。そしてひたすら仕事。子育ての大変な時のピークでもあった。今思い出しても、同じことは2度とできないと思う。。

さきがけで世界が広がり、理研でも研究を存分にできるようにはなったが、さらに素晴らしい出会いが待っていた。

No.12に続く。

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