2019年2月24日日曜日

新しい論文の催促方法?

昨日のツイートより。


「論文の審査に時間がかかって、問い合わせてをしても意味のないことが多い。しかし、「今月はそちらのジャーナルの論文査読を2つも受けているのだけれどね・・・」的なことを書いたら、進んだ。
新しい催促方法を編み出したかもしれない。ただの偶然かもしれないけれど。。」
https://twitter.com/osanai_meiji/status/1099282522062516224

最近、論文査読に時間がかかるようになってきた。

きちんとした投稿論文には、査読(Review, Peer-review)が付いている。査読とは、分野の近い研究者が論文を読み、改訂を要求し、その審査を通ると初めて論文として雑誌に掲載されることである。

こういうプロセスを経ないと、自分の勝手な仮説を載せてしまったり、商業的に有利なデータを載せてしまうことがある。査読をしたからといってすべて防げるはずはないのだけれど、重要な関門である。

査読はまず編集部でフォーマットをチェックされ、次に編集者(Editor)に渡る。Editorは、査読者(Reviewer)を選定して、論文を送る。複数のReviewerが論文審査し、それらの意見を聞いて最終的に判断するのがEditorである。

一昔前は、バイオの分野では、この論文査読の期間は1ヶ月が目処だった気がする。1ヶ月を過ぎると、そろそろ催促しようかなと思ったものだった。

しかし、最近は2ヶ月くらいにしたほうがいいかもしれない。

中国やインドなどの新興国の論文数が急増しており、Editor、Reviewerが足りないからである。これら査読の仕事はボランティア、ようするにタダである。。学会誌ならまだしも、なぜ商業誌に対してタダ働きなのか?という不満は研究者に蓄積していっているが、いずれにせよボランティアである。。

ということで、最近は手が回らなくなっている気がする。今年に入ってもう確か6個目の査読を受け取った。いや、ちょっとそろそろ断ろう。。

査読が遅い時に催促をしても、あまり意味のないことが多いのだけれど、編集部で放って置かれることもある。そんな場合には、上記の通り、「査読やってるのだけれど!?」という催促をしてみたら効果かもしれない。まだ1回試しただけなのだけれど、すぐに審査が進んだ。。

論文の査読の形はいろいろ変わっていくと思うけれど、その時その時のルールを知って、うまく対応しようと思う。

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