2019年2月12日火曜日

最終回:コミュニティを選んで生きていく。No.13

コミュニティを選んで生きていく。No.13。本日最終回。
やたら長いキャリアの話になってしまった。

もともとはコミュニティを選んだために、キャリアでうまくいったという話をしたかった。

いい人の話ばかりしているが、もちろん楽しいばかりのはずはない。

論文が通ったら全力で嫌味を言われたりすることもある。実感としては、論文を通っておめでとうと言われるよりも、「ちっ!」みたいに言われることが多い気がする。

低温室に入っていたらわざと電気を消してくるとかそういう人たちもいたし、何を言っても悪いようにしか取らない人たちももちろんいた。

あるコミュニティに所属してと、そのコミュニティを離れると自分はもう職を失ってしまうのではないかという恐れを抱いてしまうことも多いかと思う。研究の話ばかりではないと思う。

しかし、コミュニティの上層が性格が悪かったり、ネガティブであったり、能力がなかったり、自分に合わなかったりする時には、いち早くそのコミュニティを離れるのが良いと思う。

自分はそういうコミュニティから少しでも早く離れたため、研究を継続することができたと思っている。

それで、不利益を被ったかというと、正直、全然感じていない。むしろ合わないコミュニティに残ったら、今のポジションやグラントは獲得できなかったと思っている。

大学教員になってからツイッターなどのSNSも始めたが、ツイッターのアイコンを見て、「この人はどうせネガティブなことや悪口を言っているだろうな」、「また誰かと喧嘩しているだろうな」と、発言を見なくても感じる場合には、接しないようにしている。

別に無理して全員と仲良くなる必要はないし、意見を合わせる必要もない。お互い好きな世界で生きれば良いと思っているので。

自分が決めた人以外にはレスポンスをしないということを守ることで、SNS生活は今のところ平和に過ごせている。研究生活もこれと同様である。

コミュニティから飛び出すのには勇気がいるかもしれないが、合わないところから飛び出してみた後には、「なんであんなところに我慢していたんだろう?」と不思議に思うことの方が圧倒的に多い。

人生の選択は一度しかできないし、コントロール(対照)を取ることができないので、その選択が合っていたのか間違っていたのか検証はできない。

しかし、自分に合ったコミュニティを見つけることは、人生を豊かにする上で必須だと思う。今、自分の研究室を作り、良いスタッフや学生に恵まれ、自分の好きな学会に参加しているが、ストレスフリーでとてもハッピーである。行きたくないところには、行きませんと言っている(業務があるのでいけないことも多いので、誤解されると困るが)。

この連載でもいい人ばっかり出てくるが、そうでない人とはなるべく接しないことにしているので、必然的にいい人たちとの思い出が増えていくのである(もっと書きたい人はたくさんいるのだが・・・)。我ながらドライな人間であると思うが・・。

自分が所属するコミュニティは、自分で決める。当たり前だけれど、なかなかできないことであると思う。実行するには勇気がいるが、自分で決めたことなので、少なくとも後悔することはない。

すごく長いブログになってしまったが、自分がどういうコミュニティに所属しているのかを考えてみて、どれが合っているか、これでよいのかなど、常に検証しつつ最適化していくと、仕事もプライベートも良い方向に進むのではないかと思っている。


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