2019年2月7日木曜日

コミュニティを選んで生きていく。No.8

コミュニティを選んで生きていく。No.8である。

2010年の話。理化学研究所で植物研究を始めたところだったが、図らずもシアノバクテリア研究を再開することになったところ。

さて、ここから素晴らしい出会いの連続である。

話は少し前後するが、素晴らしい出会いの一つが、理研メタボロームチームの及川彰博士(現山形大学准教授)である。当時は理研専属だったが現在は山形大と理研の両方に所属されている。

メタボロームという名前のチームに所属することになったのだが、何を学んだかというと「メタボローム解析は難しい」ことである。

トランスクリプトームなどと違い、メタボロームが対象とする代謝産物は、性質が千差万別である。なので、1つの機械で全部測定することが難しい。

そして、機械のメンテナンスなどに膨大な予算と労力が必要となる。

軽い気持ちでメタボローム研究を始める!となっても、装置が扱いきれなくて壊れてしまうことが結構ある。こうした現状が分かってきた。

そんな中、及川さんはキャピラリー電気泳動マススペクトロメトリー(CE-MS)でのメタボロームを操れるすごい方である。昨年のメタボロームシンポジウムでは、ケーキとかカレーのメタボローム解析結果をご披露されていて、会場は爆笑の渦だった。

それはさておき、自分ではメタボローム無理!といち早く判断し(←こういうところが適当)、及川さんと共同研究をお願いすることになった。

及川さんとは年も近く、そして・・・顔が似ているらしい笑

これまで3回くらい及川さんだと思われて話を勧められたことがある。最近メタボロームいかがですか?みたいなことを聞かれてはてな顏をしたことが何回かある。昨年のメタボロームシンポジウムでも誰かに間違われた気がする。。

それはさておき、人間的にもとても素晴らしい方で、ご一緒させていただいている。最初のメタボローム解析は2011年にJBCにアクセプトになった。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21757761

そのあと、Environmental Microbiologyという雑誌に確か3本くらいco-first(共同筆頭著者)として論文を出した。及川さんさまさまである。。やはり理研などにいるとこうした出会いが次から次へとくるのが良いところではないかと思う。難しい面もたくさんあるけれど・・・・(それはいつかにとっておこう)。

2010年から始まった理研でのシアノバクテリア研究は、こうして若手研究者の方々と一緒にできることにあった。そんな中、人生を変えてくれる出来事が待っていた。。

No. 9につづく。

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