ICU(国際基督教大学)を思い出してみるno.2である。
国際基督教大学は、教養学部のみの大学である。私は当時あった理学科に所属していたのだけれど、3学年まで文系の授業もたくさんあり、純粋な理系ではなかった。
ICUで特徴的な授業がELP(English Learning Program)である。ようするに英語の授業である。なんと1年生の半分はこのELP、すなわち英語の授業である。色々と変わってはいるようだけれど、このELPは現在も教育の特色として残っているようである。
https://www.icu.ac.jp/about/interview_test/academics/m009/
英語をこのようにたくさん学ぶ反面、意外なこととしては、第2外国語を受講しにくかった面が挙げられる。これは、理系を専攻しようとする場合には学生実習が入るため、当然他の授業が取りにくくなる。実習のある日は、他の授業は全く取れないという理系あるあるである。現在は変わったらしいが、実習は単位が少ないということで、たくさん授業をたらなければいけない。こちらも理系あるあるである(明治大学農学部も同じ。。)。
ELPによって、1年生はかなりの人数が夏休みに1ヶ月半ほど語学留学に出かける。2年生では人数は少ないが、なんと数ヶ月間語学留学をする(現在の制度は変わっているかもしれない)。
私も1年生の夏休みに1ヶ月半ほどスコットランドのエディンバラ大学に語学留学に行った。最初の半分はホームステイで、残り半分は大学の寮に入った。
初めての長期での滞在だったので、苦労をしたのは覚えている。ホストファミリーは良い人たちだったのだが、なかなか英語がわからなくて、みんなが一緒に喋ると全然わからなかった記憶がある。
ICUは帰国子女や海外滞在経験がある人が多く、そういう経験がほとんどなかった私は結構苦労した。1回目の語学留学で全然わからずに悔しかったので、1年間お金を貯めて、2年生の夏休みには自分で申し込んだ語学留学に1ヶ月(アメリカ、ワシントンDC)に行った。懐かしい思い出である。
ELPの授業では、ライティングよりもディスカッションの時間が多かった気がする。基本的に授業は英語しか使わない。外国人の先生が1学期間クラスの担任のようにして授業を行っていた。1クラスは20名くらいであった。
このELPのクラスは「セクション」と呼ばれ、その中のメンバーを「セクションメイト」から「セクメ」と呼ばれていた。最初はこのメンバーのほとんどをファーストネームで呼び合う。よって、1年生の最初の頃の友人はファーストネームで呼んでいたりする。
しかし、2年生以降に知り合った人については、だんだん違和感を覚え、普通に苗字やニックネームになったりする。いろんな文化が混じり合い、よく分からないのがICUの中身だったりする(笑)。
ELPも宿題のようなものがたくさん出され、もちろん予習も要求される。分厚い黄色い教科書を渡されるのであるが、現在はどうなっているのだろうか。
現在の明治大学農学部もそうなのであるが、ICUも入学してから勉強ばかりで遊びで楽しかった記憶が全然ない(笑、いや泣)。しかし、振り返ってみると、例えば大学時代のアルバイト先での飲み会などは、楽しかったけれどあまり得るものがなかった。大学生的な楽しみは少なかったけれど、正直勉強しておいてよかったというのが現在の感想である(負け惜しみではない・・・)。
ということで、御多分に洩れず、大学に入って遊べるかと思ったらそれは全くの誤解だったというのがICUでの大学生活である。
no.3に続く。
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