2018年2月6日火曜日

ひさしぶりにICUを思い出してみる。no.1

そういえば久しく行っていないが、自分の出身大学である国際基督教大学について、語ってみようと思う。

国際基督教大学、International Christian Universityで通称ICU(アイシーユー)。国際基督教大学とは呼ばずにICUと呼ぶ場合が多い。地元三鷹市の人は「キリ大」と呼ぶらしいが、大学内部の人はほとんど使わない。

国際基督教大学

東京都三鷹市にあり、中央線の武蔵境駅が最寄りである。住宅街として人気の中央線である。新宿からわずか15~20分で、駅からは少し離れているが、結構都会に広大な敷地を占めている。少人数の大学にしては極めて自然豊かで贅沢な環境となっている。

最近ではICUといえば眞子様、佳子様のご入学である。このニュースでとても有名になったが、知らない人からすると「神父さんや牧師さんになるんですか?」と言われるのがICUあるあるである。宗教学の専攻もあると思うが、その道に進む人は少ないと思う。

学部は教養学部しかない。英語ではCollege of Liberal Arts。これでけである。最近はだいぶリベラルアーツという言葉も聞くようになってきた。一学年が500人くらいなので、小さい大学である。敷地は広くてとても気持ちがいい。

リベラルアーツとは何かと聞かれても、難しい。そんな解説はおこがましいが、簡単に言えば広い学問分野を横断的に学ぶことであると思う。もともとは理学科、人文学科などがあったが、それらを無くしたのもリベラルアーツの概念と矛盾するからかもしれない。

リベラルアーツに関するこんな記事もあった。
http://toyokeizai.net/articles/-/13769

日本の大学だと、1年時に外国語や基礎的な授業もあるが、2年生から専門的な授業に入ることが多い。一方、リベラルアーツカレッジの場合、卒業まで色々な分野を横断的に勉強することになる。

ICUのパンフレットにも書いてあったのだが(今は知らないが)、「専門的な研究は大学院で進めてください」と書いてある。これがリベラルアーツカレッジの特徴で、総合大学との違いである。大学生のうちは、幅広い分野を学び、専門は後にするという考えである。昨今はむしろ大学に職業訓練・実践的な教育を求める声も多い。このように広く学んで専門の勉強を後にすることについての是非については、議論があることだろう。人それぞれなので、結論を出すことはとても難しいと思う。

私が入学が1998年、卒業が2002年である。その当時は教養学部の中でも6つの学科(社会科学科、国際関係学科、人文科学科、教育学科、理学科、語学科)があり、3年生次に専攻を選ぶことになっていた。私の場合、入学時に理学科に選択し、3年時に生物学専攻を選んだのである。しかも、入学時には希望の学科に入れるとは限らず、点数が足りていても定員が埋まると他の学科になるという受験システムだった

また、成績をきちんと取っていると、入学後に転科をすることも可能であった。3年生になってやっと生物学を専攻することが決まるというシステムで、それまでは物理や化学、情報科学が専門になる可能性もあった。

ICUは入学試験の方式が変わっている。今と異なるみたいだけれど、昔は国語的な長文読解、自然科学2科目、英語に加え、クイズみたいなものがあった(名前は忘れた・・・)。

例えば、
Q. すべての宇宙人が魚介類が好きだと仮定すると
A. 宇宙人以外は魚介類が好きではない
B. 宇宙人は肉が食べられない
C. 宇宙人は野菜を食べる可能性がある


という問題を延々と解いていくテストがあった。そもそもICUを受けようと思ったきっかけが、受験勉強で疲れていた高校生時に「変な問題がある!?」と思って興味を持ったためである。

受験対策も何もないので、普通に受験勉強をしていたのを覚えている。英語はとにかく長文であったことを覚えている。

今は調べたら入試科目が変わっていた。
https://www.icu.ac.jp/admissions/april/request/application04.html
総合教養という講義を聞いて答える形式のテストができたらしい。時代は流れるものであるが、昔のクイズがなくなったのは少し寂しい。あのテストが面白かったのだけれど・・・

no. 2につづく。

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