2020年9月3日木曜日

難解な論文を読んだり書くのが学者の仕事?

この間のツイート。


https://twitter.com/osanai_meiji/status/1300558679477952513

そう、研究を続けていくと、どんどん難しい論文を読み、どんどん難しい論文を書くようになっていくと思っていた。自分の専門については、世界で何人かしか議論できないようになっていく・・・・

なんてこと全然なかった。

いや、難しい論文全然わからない。素晴らしい論文の方が、シンプルで結論がわかりやすい。

また、本当にすごくて難しいものもあるかもしれないが、本当に重要ならばそのうち誰かがわかりやすくしてくれる。

ということで、めちゃくちゃ難しい論文に出会うことがあまりない。。

もちろん、自分で書くこともあまりない。難しいというか理解し難いのは、大抵まとまっていないだけ。よいものは結論がシンプルかつクリアなので、とても書くのが簡単。実験が足りなかったり、結局な何がわかったのか自分でもよくわからないものは難解になる。あまり良いことではないということは、言うまでもない。

また、論文の内容がわかり易ければその内容がたくさんの人に伝わる。読んだ人が、その内容をもとに科学を発展させていく。こうした相乗効果の方が大きく、1本の論文で天才的なものを書こうとしてもなかなかうまくはいかないし、あまり効果的ではないと思っている。

ということで、数学とか理論物理の世界はよくわからないが、自分の分野ではパフォーマンスを上げるためにもわかりやすくて良い論文をたくさん読み、自分もシンプルな論文を書く方が良いと思っている。

わざわざ難しい言葉とか難解な表現を使った文章をたまに見かけるが、あれは自分に酔っている文章であると感じる。そういう文章を読んで「あなたは天才だ!」と声をかえけてもらうことを夢見ても、現実には起こらない。





たまには真面目な話。論文はわかりやすく書くのが大事。研究室(特に大学院)ではその訓練を徹底していきたい。

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