今日もキャリアパスの話。
最初は研究室に入って全力で研究をしている。しかし、だんだんに研究だけしていればよい状況ではなくなってくる。実に様々な色々な選択を迫られる。
たまに出てくる話が、
自分の好きなテーマを選ぶか、キャリアに有利なテーマを選ぶか?
というものである。
研究室に入り、最初から自分のキャリアパスについて考えている人は、少なめではないかと思う。大学に入り、こんな研究をやってみたい、これが面白いと思ったなど、直感や好奇心がベースで進路を決めてきた人も多いのではないかと思う。自分もキャリアパスなんて20代の頃はろくに考えなかった。
しかし、だんだん年齢が上がるにつれ、生活のことも考えなければならない。
そうすると、純粋に興味がある研究テーマで良いのか、それとも、就職に有利な研究テーマを選ぶべきなのか悩むことがある。
具体的な事例ではないし、本人が結局どの道に進むかによるので、一概にどうすべきとは言えない。ただ、自分が考えることして、いつも不思議に思うことが1つある。
それは何かというと、
基礎研究はやりたいけれど、このテーマしかやりたくない
という人である。
中には本当に、絶対に、それだけをやりたい人もいると思う。絶対にこの病気を直すという明確な目的で研究に入る人もいると思う。しかし、見ていると、どちらかというと、そのテーマが最初に与えられたテーマだっただけというケースもある。
何が不思議なのかというと、基礎研究を志すような人って、普通の人が「それのどこが面白いの?」と言いたくなるようなことに、長い年月をかけて取り組んでいる人たちである。要するに、好奇心旺盛で、面白いと思える閾値が低い人たちだと思っている。
ということは、研究を志す人たちは、別にそのテーマではなくても、分野が違っても、いくらでも面白いことがたくさん見つかるのではないか?と思っている。だから明らかに明確な目的がある場合以外は、テーマに固執する人を不思議に思っている(個人の感想です・・)。
実際、自分は完全に基礎の分子生物学から生物工学よりに移っていているが、別にどちらも面白い(重み付けはあるが)。また、生化学も面白いと思うし、出来はしないが、化学分野も楽しそうだなと思っている。さらに研究だけではなく、ビジネスも面白いなと思って、いつも企業の方達と仕事をしている。
抑制しないとどんどん発散してしまって形にならないので、発散させないように捨て置いているのが現状である。
なので、最初の問いかけに迷っている人に対しては、就職に役立つテーマの中から自分のやりたいことを見つければ良いのでは?というのが自分の意見である。二者択一にする理由はないと思う。
世の中には本当にいろんな意見が溢れている。どのような意見を採用するかは自分次第で、非常に選択が難しい。あくまで一個人の意見だけれど、就職に迷っているような人は、どちらかではなく、両方を得られるような研究テーマを模索していくと良いと思っている。
もちろん、いきなりそんなテーマを選定することはできないと思う。最初は時間・空間・労力のマネジメントから文章力、コミュニケーション力など、一般的な力を身に付けるのが先だと思う。研究を段々と進める中で、うまく自分の方向性を見つけていけば良いと考えている。
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