2020年5月20日水曜日

テーマ決定後に覚えておいて欲しいたった1つのこと

今週は、新メンバーに研究室のプロジェクトやテーマを説明。実験が再開したら、各班に分かれて少しずつ研究がスタートする。

さて、新しくテーマが決まると、覚えなければいけないことが無数に出てくる。




研究内容はもちろんのこと、実験室のルールも覚えなければいけない。また、時間、空間、労力をどうやって使っていくかを覚えることは、研究室でとても大事なことであると思っている。これまでも勉強が大変だったと思うが、それを簡単に凌駕するくらい勉強しなければならない。

いろんなことを覚えておかなければいけないのだが、あまりたくさん言っても忘れてしまう。

そこで、研究テーマについて覚えておいて欲しいことを1つだけ。

それは何かというと、研究テーマは教員から提示するけれど、しばらく経つと「なんでそのテーマで研究しているの?」と聞かれることである。

え、なんでそっちが研究テーマを提示したのでは?と思うはずである。何言っているのかわからないかもしれない。

しかし、研究は作業ではなく、決まったものでもない。また、絶対これをやればこういう結果が出て・・と予測できるのだったら、正直研究とは言わない。誰かにお金でも支払ってやってもらえば良いだけである。最近はどのような分野でもアウトソーシングが発達している。

常にうまくいくかどうか、どのように展開するかどうかダイナミックなものが研究テーマである。将来、仕事に就いて、研究や開発などに入っても同じだと思う。商品開発が単調なものだったら、今回のようなコロナの事態に対応できないことだろう。

得られた結果によっても、もちろん研究テーマは変化していく。また、自分の結果だけではなく、周りの状況によっても変わる。とにかくダイナミックなものである。

ということで、自分の研究テーマの位置付けは、常に変化していく。自分でたくさん勉強をして、自分の仕事をどのように位置付けているかで、本人の実力が出ると言っても過言ではない。

これらを就職する前に学んでもらうために、しばらくすると「なんでその研究テーマなの?」と問うことにしている。教員が聞かなくても、ゼミで発表すれば、「なんで?」と周りの人たちからたくさん聞かれることだろう。

言わずもがなだが、最もよくない答えは、「先生が決めた」「先輩から引き継いだ」である。最初はそう言ってしまうかもしれないけれど、だんだんにこれを自分なりの解釈に変えていく。まさに本人の実力だと思う。

いきなりこんなことを書くと焦ってしまうかもしれないが、学部の学生はゆっくり、しっかりと考えていって欲しいと思う。自分の方向性を自問自答し、もちろん他人ともディスカッションをすることは、必要不可欠なことであるので。テーマは先生が与える絶対的なものではないので、もしこれは違うと思ったら変えてもらって全く構わない。





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