今月はなぜか査読依頼がいっぱい来た。この科研費の締め切りがある時期にいっぱい。新手の妨害だろうか(笑)。
査読は、英語でPeer reviewまたは単にreviewという。研究者は、研究をして結果を論文としてまとめ、世の中に発信する。
ただ、世の中に発信すると言っても玉石混交。科学の体をなしていないものもある。
こうしたことを避けるために、査読というものがある。近い分野の研究者に依頼をして、論文の審査をするのである。
研究成果も査読ありの論文か、査読なしの論文かで別物として評価される。
いうまでもなく、査読されたからといって、論文の質はピンキリであるけれど。
査読依頼は通常でもそれになりには来るのだけれど、今月はなんと7件の査読依頼。査読依頼があったからといって受けなければいけないわけではない。1件断ったのだけれど、6件を受けるという記録的な月だった。これまでのペースは大体月1.5件くらいである。
あ、そういえば言い忘れたけれど、査読しても何ももらえない。。1ドルも1ユーロも百円もらえない。。
今日1件の査読を返した。依頼を受けようかどうしようか迷っていたのだけれど、うっかりURLを押して受けてしまった。
ところが読んでみたら、こちらもかなり勉強になり、とても良い論文だった。ちょっと計算が間違っていると思われるところがあったので指摘。多分、著者が間違えていると思うのだけれど・・・。
ちなみに、たまたまかもしれないが、今月依頼を受けた6本の論文は、主体となっている研究者が全部違う国だった。アジア3つ、ヨーロッパ2つ、南米1つと多彩である。科学の世界は知らないところで繋がっている。
今日の論文は自分も勉強になったので、とても気分が良い。週末には2つの論文が英文校閲から返ってくるので、自分の論文も気合を入れて進めよう。
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