2019年5月14日火曜日

モル計算の確認テスト。

最近、講義や実習でモル計算の確認テストを導入することにしている。

3年生にとっては研究室配属して1ヶ月半になる。2年生はまだ研究室配属ではないが、受験勉強のモル計算からは離れて久しい。

モル計算ってしばらくしないと忘れていることが多い。昨日ちょうど「%がわからない大学生が増えた」的なニュースが流れてきたが、モル計算も意外と間違えることが多い。

かく言う自分も、4年生で研究室配属されて、モル計算を間違えそうになったことを覚えている。

特に間違えるのが水和物についてで、例えば塩化マグネシウム六水和物というのを実験ではよく使うが、MgCl2・6H2Oであることはわかる。

この塩化マグネシウム六水和物の溶液を作ろうとするとき、モル濃度の計算に・6H2Oってどうするんだっけ?」となるケースが結構多い。

正解は、6H2Oも含めてMgCl2・6H2Oの分子量を全て足して計算すればよいのだが、6H2Oって抜かすのだっけ?と不安になる場合が多い。

知っている人からすれば当たり前かもしれないけれど、忘れてしまうこともあるし、教育現場ではこういう間違いを笑ったり、馬鹿にしたりしては絶対にいけないと思っている。間違いを馬鹿にしたり、笑ったり、「そんなことも知らないの?」的なことを言う人は教育に向いていないと思う。小学生・中学生で習うような簡単な漢字を「あれ?なんだっけ」と忘れることは、誰しもあるはずだと思う。なので、モル計算を忘れていても別に恥ずべきことではない。

一方で、モル計算を間違えると、研究室でせっかくやった実験がやり直しになってしまうことが多い。なので、そうなる前に復習をしておこうという意図である。

春学期は3、4年生の講義と2年生の実習(ちょうど今週!)にモル計算の確認テストを行う(テストといっても順位づけはしないもの)。忘れていても恥ずかしがらずに、しっかり思い出して欲しいと願っている。


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