2023年11月10日金曜日

論文掲載料高騰問題

ずっとずっとアカデミア問題になっていること。


論文掲載料が高騰し続けている。


論文を書いて雑誌(ジャーナル)に掲載するのが、基礎研究者の大事な仕事。


ところが、雑誌に掲載するには、掲載料を支払わなければならない。


出版社だって仕事をしているのだから・・と言いたいところだけれど、審査も編集もアカデミア研究者のボランティア。そして、読者からもお金を取る。


最近は、オープンアクセス誌と言って、読者からはお金は取らないパターンが増えてきた。しかし、その分、著者からの掲載料が高い。


10年ほど前は、オープンアクセスで、20万円、30万円とられると、暴利だ!と叫んでいた。


ところが、今や円安も手伝い、Nature Communicationsなど、100万円をこえるのも珍しくなくなってきた。


さらに悪いことに、この流れに追随して、クラシックな雑誌も掲載料を釣り上げてきた。


Plant Physiologyというアメリカの植物系の学会誌も、オープンアクセスでもないのに30万円以上。オープンアクセスにすると、プラス10〜20万円(再度見る気もしない・・)となる。


ヨーロッパの分子生物学で有名なEMBO Journalは2023年からすべてオープンアクセスにした。そして、その掲載料は、今のレート(1ドル150円)でざっくり100万円。


なんか科学の発展とかどうでもいいのだろうかと思ってしまう。


流石にちょっと方針を考える時期に来ていると思っている。






研究費が勿体なすぎますね・・。

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