昨日は東京のコロナの感染者数がなんと2500人近く。一気に多くなってきた。
今回が第3の波。冬場は増えるとは考えられていたが、想像よりも増えてしまったというところだと思う。
春先は、みんなで巣篭もり。街も電車の中もガラガラだった。
しかし、現在は少しは空いているものの、会社や学校は通常通り動いている。
春先にはコロナの予防が徹底され、影響予測があった。西浦先生などの試算で、何の対策もしないと42万人が死ぬということだった。
こうした予測をもとに頑張って自粛をした。さらに医療関係者の頑張りにより、日本はかなり感染や死者が抑えられていた。
しかし、その結果の解釈として「予測が間違っていた」「自粛は無駄だった」としてしまう意見が強くなってしまった。
こうした楽観論には飛びつきたいのが心情。日本人は免疫を持っているんじゃないか?なんて話も出てきた。BCG仮説も出て、研究者でさえそれに乗っかって怪しい論文を書いていた。
そして、今日の感染爆発に至る。
上の42万人のケースは、当たったか当たっていないかではなく、最悪を想定するもの。最悪の場合に何が起こるかを予測し、対応を考えるものである。死者が出るかどうかだけでなく、社会インフラにどのような影響がでるかも考えるものである。なので、当たるか外れるかの議論ではない。むしろ外れるように努力するものである。
ところが、いつものまにか競馬や株価の予想みたいになってしまい、外れたことを責める勢力がでてきてしまった。
今回の件は、未然に防ぐことの難しさを露呈してしまった。病気にならなければ健康のありがたみなんて感じないからである。
自分は環境系の研究をしているが、環境問題なんてまさにこれ。
資源が今はあるし、地球温暖化なんていってもよくわからない。ゴミ問題もとりあえず捨てるところはある。なので、このままで大丈夫なんじゃないの?他にお金使えば?なんて言われてしまう。
そして、絶対悪くなります!なんて未来予測はできない。資源はいずれなくなるが、例えばどこかから石油がでるかもしれないですよね?なんて言われたら、可能性を否定することはできない。
しかし、今回のように悪くなってから焦っても遅いのである。
思えば、東日本大震災の耐震工事や津波対策なんかも無駄と言われて削減されていた。痛い目にあって気づくが、またどんどんと薄れてしまう。
この繰り返しではあるのだれど、問題は未然に防ぐのがベスト。こうした無駄論に対抗する術を考えていかなければと考えている。
いよいよコロナも蔓延してきた。対策を考えねば・・
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