2021年3月30日火曜日

論文2年、プレスリリース4時間

論文を書くとこのようなプレスリリースを書く。

https://www.meiji.ac.jp/koho/press/6t5h7p00003akjuu.html

最近は、アウトリーチ活動も求められている。企業との共同研究のきっかけが、このプレスリリースを見ましたというのが多い。なので、積極的に書いている。



たまにこうしたプレスリリース記事を書くことを職業にしたいという人もいる。


それは素晴らしいことだと思うけれど、問題は生産量だと思う。記事を出していく頻度である。


このブログのタイトル通り、上のURLくらいだったら、文章を書いて図を作るのは4時間くらいではないかと思う。正確な時間はわからないけれど、ようするに1日もかからない。


一方、この論文の最初の方のデータは2019年くらいのもの。それが2021年になってやっと世に出る。2年前。別に珍しいことでもない。


このようなタイムスケールで仕事がなされているので、研究室単位でプレスリリースのような記事を書く人を雇用しようとしても仕事がなくなってしまう。


では、もう少し大きい単位で、例えば学科20研究室くらいある学科やセンター単位ならばどうかと思うが・・・


20くらいの研究室の専門を正確に把握して記事にすることって、かなり至難の技である。


それに、大事なことだけれど、自分の論文記事は自分でプレスリリースの記事にしたい人も少なくない。だって、自分の大事な研究だし。また、専門外の人が書いて不正確な記事になってほしくもない。上の時間スケールで言うと、他の人とやりとりしている間に、記事はできてしまうのである。


あともう1つ大事なことは、大手新聞社や大手出版社、または、大学などの広報という競合が存在することである。彼らは専門ではないが、読者の多さ・発信力の強さという強みを持っている。


ということで、専業として科学の和文を書くのはかなり難易度が高い。かなり卓越した技術が大事で、このAASJのような一人で毎日書けるような天才的な方は例外ではないかと思う。でも、リンクも無料で読めるが・・。




そして今月も和文を2つ作った。。

1日1クリックのご協力をお願いします。


大学教育ランキング

0 件のコメント:

コメントを投稿