昨日は卒論発表会と共に、大学からお知らせ。
抗体の販売を開始しました。とりあえず10個の抗体を販売開始。
抗体といえば、最近コロナウイルスで有名になっている。診断に抗原・抗体検査を使うので自宅に備えている人も多い。
また、医療に詳しい人は、薬にもなることは知っていると思う。
今回の抗体は、検査や薬ではなく、研究用試薬。ただし、検査と意味では同じかもしれない。
研究において抗体は、タンパク質の量を測定するのに使われる。抗原検査で陽性だと色が出るが、これとまさに同じで、タンパク質がたくさんあればたくさん「色」が出るということである(詳しい説明は割愛)。
典型的な手法はウエスタンブロッティングと言って、タンパク質をメンブレン(膜)上に移して、抗体を反応させる。それによって特定のタンパク質を検出する方法である。
ウエスタンブロッティングではこんな器具を使う。これは2年生の学生実習でも扱う器具である。
これは、自分の知りたいタンパク質を特異的に測定する手法なので、タンパク質Aを知りたければ抗体Aが、タンパク質Bを知りたければ抗体Bが必要になる。
こうした抗体は、研究試薬としてカタログ化されて売られている。哺乳類なんかはすごい数の抗体が売られている。
ラン藻も売られてはいるのだけれど、まだまだラインナップが少ない。また、輸入販売ばかりなので、上乗せされてめちゃくちゃ高い。今回売り出した抗体の2倍〜3倍くらい取られてしまう。
ずっと抗体販売をしようと思っていたのだけれど、理研から明大に移ると、前の抗体は権利が複雑になると思ったので、全てリセット。今回の抗体も全て2020~2021年に新しく作ったものである。
長くなったので、なぜこのようなことをしようと思ったかはまた別の機会に。
うちの研究室は、なんでもきっちりと形にしていくのを大事にしている。
抗体のラインナップは来年度もどんどん増やしていく予定。
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