2023年6月8日木曜日

サイエンスコミュニケーターの稼ぐ道

この間つぶやいだのだけれど、サイエンスコミュニケーター(科学コミュニケーター)の方々とコラボできないかと考えている。



サイエンスコミュニケーターとは、研究者の専門的な内容を一般の人にわかりやすく説明する仕事である。いろんな仕事があるので、これというのが難しいのだけれど、例えば、科学館や博物館の学芸員も広い意味でのサイエンスコミュニケーターである。


世の中、非科学的な情報に溢れていて、騙される人も多い。


なので、サイエンスコミュニケーターの重要性は叫ばれているのだけれど、なかなか増えていかない。


その理由は簡単で、ビジネスとして成り立たせるのが大変だからである。


サイエンスコミュニケーターの仕事が「一般の人にわかりやすく説明する」とすると、顧客は一般の人になる。


でも、科学を知りたければ

○大学のオープンキャンパスや研究所の一般公開→無料

○科学館・博物館→有料だけれど、めちゃくちゃ高いわけではない

○研究者によるプレスリリース→無料

○YouTubeやブログなど→無料

ということで、無料の科学情報が溢れている。このため、わざわざお金を払って、というところに辿り着くのが大変である。


さらにいうと、自分のような大学教員もココナラなどのクラウドソーシングで、科学記事の作成などを請け負っている。https://coconala.com/users/3336687

そして、自分でやってみてわかるけれど、正直、これで生活していくのはきつい。


ということで、ビジネスモデルそのものを変えて今回募集している。今回のモデルでは、

大学・研究所 → サイエンスコミュニケーター → 一般の人

ではなく、

大学発ベンチャー → サイエンスコミュニケーター → 企業

というモデルで仕事をするサイエンスコミュニケーションである。最後の部分が顧客である。


要するに、企業に対する新規事業開拓だと思っていただければと思う。


というのも、自分はひっきりなしに企業の方々とお話をしている。共同研究などを模索している企業である。そして、話し合いがうまくいって計画ができれば、アライアンス(共同研究契約)が成立し、研究費が入る。


しかし、もちろんお話したら全部が契約成立なわけではない。お話で終わることも多い。そうすると、時間と労力を費やして終わりになってしまう。それでも、話してみないとわからないので、次々と色々な企業と継続してお話をしている。


この話し合いの部分をサイエンスコミュニケーターに担ってもらい、アライアンスで得た共同研究費の一部(例えば1割)を報酬としてもらえるとよいと思っている。


なぜサイエンスコミュニケーターかと言えば、「共同研究契約ができそうな企業を紹介しますよ」という方々はたくさんいる。


しかし、内容はこちらしかわからないので、企業を紹介してもらうとしても、


「じゃあ、あとはそちらで話してください」


となり、紹介してくれた人の役割はそれで終わりになってしまう。そして、こちらとしては一から新しい企業に説明ということになる(最近はHPやYouTubeがあるけれど)。


ここでサイエンスコミュニケーターの出番で、普通の人だと説明は難しいかもしれないけれど、サイエンスを理解している人に話して欲しいと思っている。最後の契約成立までは無理だと思うけれど、最初の2、3段階をやっていただけるだけで全然こちらは助かる。


実は、前回の呟きに反応していただいた方もおり、すでに少し話が進んでいる。


このように、シアノロジーでは、「売れなくてもゼロ円」というビジネスをどんどん発信している。


「売れなくてもゼロ円」とは、例えば店舗を作ってしまうとかたくさん仕入れてしまうとかだと、マイナスになってしまうのでリスクが高い。しかし、今回のようなビジネスは、労力や時間は使ってしまうけれど、売れなくても固定費などはないので、お金は取られない。


シアノロジーがやっているデジタルコンテンツクラウドソーシングもこのモデルである。


こんな形がサイエンスコミュニケーターのビジネスモデルとしてうまく回らないかと思っているので、ぜひ挑戦をしたい人、ご興味がある人がいたら、お気軽にDMなどをください。



珍しく長いブログでした・・

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