2023年1月9日月曜日

論文を書くには、運の要素も必要

年度末も近づき、論文などの仕上げの時期でもある。


大学院生・ポスドクなどで、論文が出せるかどうかは、その後の人生にも影響するとても大事なことだと思う。


ブログでもさんざん書いたけれど、自分も最初の論文を1本出すまでが、人生でも最も辛い時期の1つだった。


論文に限らず、成果を挙げられるかどうかだけれど、やはり実力と運の両方が必要だと思う。



もちろん、日々努力して結果を出すとともに、実力をつけていかなければ論文は書けない。本人の実力は当然必要である。


しかし、もう一方は運の要素も必要である。たまたま結果が出やすいテーマにあたった場合もあるだろうし、反対に、3、4つテーマをこなしても全て外れのこともある。


また、もっと大きい要素は、研究室の体制がどのようになっているかである。


つまり、どんなに実験をしたとしても、その成果を自分のものとしてもらえず、他人のものになってしまう場合である。昨今はホームページなどで実績やメンバーが公開されているが、こうしたことは外側からはなかなか見えない。なので、入ってみたら、自分は論文を書かせてもらえなかったなどということは、とてもよくあることだった。


なので、こうしたケースに当たってしまうと、どんなに頑張っても成果を挙げることはできなくなってしまう。


研究室に限らず、運の要素はとても重要。ただし、その運が回ってきたときに、しっかりと掴む準備(実力)は、もちろん必要。なので、短期的なことは致し方ないけれど、5年、10年の単位では、やはり実力に見合った成果が得られると思う。


研究室選びの時期なので、ぜひ研究室はしっかりと選んで欲しいと思う。


↓人のデータを使って自分の筆頭著者論文を書こうとする人は、想像より遥かに多いです。。。

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